お楽しみ様です。
坂本です。
最近ニュースやYouTubeで「NFT」や「NFTアート」という言葉をよく耳にします。
これだけNFTが話題になっているからこそ「NFT投資をしてみたい」と思う気持ちが芽生えというもの。
しかし「どこで NFTを買ったらいいかワカラナイ。」「どこの取引所がいいのかワカラナイ。」と疑問を抱くでしょう。
そりゃあそうです。
NFTを販売、または転売(売買)する場所である取引所「NFTマーケットプレイス」も様々な展開を見せています。
当然のことですが、NFTを使って稼ぐためにはNFTマーケットプレイスの違いを理解することが大事です。
だって、取引できるNFTも違えば、取引に利用される仮想通貨だって違うのですから。
そこで「NFTの取引をスタートしたいけど、どのマーケットプレイスを使用していいかわからない」という方々のために、本記事では、国内・海外の計6つのイーサリアムブロックチェーンのNFTマーケットプレイスを比較し、違いを解説していきます。
それでは参りましょう。
目次
NFTとは
まずは「NFTってなに?」という疑問をスッキリさせましょう。
NFTを一言で言ってしまうと「唯一無二の価値を持っているデジタル資産」です。
この「唯一無二を価値」がポイントです。
例えば、アーティストの作った曲、作家の書いた絵、撮った写真といったデジタル資産。
これらに共通しているのは、「複製可能だから減らない」ということ。
著作権や所有権はあっても違法サイトなどで勝手に取り上げられたりしていました。
しかし、このデジタル資産に「ソレ、ヲレのだよ。」という「ハンコ」を押せるようになったワケです。
つまり、複製ができなくなりました。
それを可能にしたのがブロックチェーン技術。
NFTマーケットプレイスとは
ここまでの話を踏まえてNFTマーケットプレイスについて解説していきます。
NFTマーケットプレイスでは、画像や動画の著作権を持っている会社やクリエイターの作ったNFTを購入(一次販売)でき、そして、その買ったNFTを個人が売買(転売)できるプラットフォームです。
しかも、クリエイターには転売されるたびにフィーが入ります。
NFTマーケットプレイスでできることはこの4つです。
➊ NFTを作る(制作・発行)
➋ 作ったNFTを販売できる
➌ 売られているNFTを購入することができる
➍ 買ったNFTを売ることができる
つまり、NFTマーケットプレイスを使うことによって個人間までもが自由に取引ができるようになりました。
NFTマーケットプレイスによって取引できるコンテンツを比較
まず最初にNFTを取引(販売・転売)できるコンテンツはNFTマーケットプレイスによって異なります。
6つのNFTマーケットプレイスでの取り扱いコンテンツを表にしたのでご覧ください。
NFTマーケットプレイス名 | 取扱ジャンル |
---|---|
CoincheckNFT | ゲームアセット トレーディングカード |
Adam byGMO | デジタルアート |
Nanakusa | デジタルアート デジタルミュージック フォトグラフ |
OpenSea | デジタルアート ゲームアセット トレーディングカード デジタルミュージック プロックチェーンドメイン ユーティリティトークン |
Rarible | デジタルアート ゲームアセット デジタルミュージック フォトグラフ |
SuperRare | デジタルアート |
NFTマーケットプレイス(1):Coincheck NFT(β版)
Coincheck NFT(β版)は、仮想通貨取引所のCoincheckが2021年3月にサービスをスタートしたNFTマーケットプレイスです。
現在Coincheck NFTは、β版(正式版をリリース(公開)する前にユーザーに試用してもらうためのサンプル的ソフトウェア)であって、そこで取扱しているのは、
● CryptoSpells(NFTゲーム)
● The Sandbox(NFTゲーム)
● Sorare(NFTゲーム)
● NFTトレカ(48グループが中心)
だけとなっていますが、今後、順次追加されていく予定です。
多くあるNFTマーケットプレイスは、Ethereumなどのブロックチェーンを基盤としたオンチェーンのプラットフォームですが、CoincheckNFTはオフチェーンのプラットフォームです。
よって、CoincheckNFにおいて、売買の際にガス代がかかりません。
ただし、利用する際には仮想通貨取引所のCoincheckで口座を作ることからはじめる必要があります。手続きはやや面倒くさいと感じてしまうかもしれません。
NFTマーケットプレイス(2):Adam byGMO(β版)
Adam byGMOは、2021年8月31日にスタートした、GMOインターネットグループ傘下のGMOアダム株式会社が提供しているサービスです。
メインとなっているコンテンツはアートやイラストで、サービススタートの段階で、1,192点のNFTが出品されています。
Adam byGMOは日本円を使用してNFTを購入できる特徴があります。
また、Adam byGMOも現在β版ということで、一般クリエイターの出品は行うことが出来ていません。
現在、Adam byGMOでは、ごくごく限られた漫画家・イラストレーターのコンテンツが出品されているのみです。
正式版がスタートすれば、一般人も自由に参加することができる予定です。
NFTマーケットプレイス(4):OpenSea
OpenSeaの最大の特徴は、他の NFTマーケットプレイスと比べても圧倒的なユーザー数を誇り、今ではNFTマーケットプレイスの中でも群を抜いて最大規模のプラットフォームであること。
OpenSeaでは、世界中のクリエイターから作品を購入することができ、規模が大きいことから低額の NFTアートから高額、そしてレアなモノまでもが流通しています。
アカウントの登録からはじまり出品するまで非常に段取りもスムーズに行うことができ、かつ、参加しているアーティストも多数です。
Ethereum上最も古いNFT「CryptoPunks」も OpenSea で取引されています。
多くのマーケットプレイスが対応しているブロックチェーンはイーサリアムだけなのに対し、OpenSeaは多数のブロックチェーンに対応しているので手数料(ガス代)が安く済みます。
・Ethereum
・Polygon(Matic)
・Klaytn
・Tezos
NFTマーケットプレイス(5):Rarible
Raribleも世界で注目されている大手のNFTマーケットプレイスです。
Raribleの1番の魅力は、 NFTの購入者と販売者の両方に「Rari」というトークンが配られるということ。このトークンを持っていると、運営のサービス方針などを決める時に投票することができます。
加えて、ロイヤリティーを設定できるのも魅力です。
通常クリエイターが出品したNFTが他のユーザーに転売された際はクリエイター側に利益は発生しません。しかし、ロイヤリティーを設定することにより、他のユーザーが売買を行うたびにクリエイター側にも利益が発生するようになりました。
Raribleは、OpenSeaと比較して、 シンプルで簡単にNFTを売買することができるUIを備えています。
NFTマーケットプレイス(6):SuperRare
SuperRareは、SuperRare社が運営するNFTマーケットプレイスです。
2018年から サービスを開始し、有名なクリエイターなどが数多く出品しています。
その理由はSuperRareでは厳格な審査があり、審査をクリアしたトップレベルのクリエイターのみ出品することが許されるからでしょう。
SuperRareには、優良な作品が多いので、他と比べると圧倒的に将来性が高く、投資する価値のある作品が数多くあるからか、自ずと販売価格も高額になってしまう傾向があります。
しかし、優良かつ将来性のある作品が多いので、確度の高い品を購入したい人にはオススメ。
不便なところは決済がイーサリアムだけなところです。
NFTの取引時に利用できるウォレット、ブロックチェーン、手数料を比較
NFTの支払いは仮想通貨で行います。しかし、NFTマーケットプレイスによって対応しているウォレット、ブロックチェーン、手数料が異なるんですワ。
こちらも先ほどと同様に6つのNFTマーケットプレイスでのウォレット、ブロックチェーン、手数料を表にしたのでご覧ください。
NFTマーケットプレイス名 | ブロックチェーン | ウォレット | 手数料 |
---|---|---|---|
CoincheckNFT | イーサリアム ビットコインなど13種類 | MateMask | 販売手数料:10% 出庫手数料:0.01〜0.16ETH |
Adam byGMO | イーサリアム | MateMask | 販売手数料:5% 決済手数料3%(クレカ決済の場合) 振込手数料300円(日本円利用時) |
Nanakusa | イーサリアム | MateMask | |
OpenSea | イーサリアム Polygon Klaytn テゾス | MateMask Torus Portis | 販売手数料:2.5% |
Rarible | イーサリアム | MateMask Torus Portis | 販売手数料:2.5% |
SuperRare | イーサリアム | MateMask Fortmatic WalletConnect | 販売手数料:3.0% ギャラリー手数料:15% |
NFTはイーサリアムをベースとしていることが多く、イーサリアムへの対応はほぼ全てのNFTマーケットプレイスで行われています。
solanaブロックチェーン上のNFTマーケットプレイス
solanaを一言でいえば「超高速なスマートコントラクト」です。
イーサリアムブロックチェーンのNFTマーケットプレイスと比べて、短時間での売買と手数料を抑えられるのが最大の利点です。
そこで、ガス代をリーズナブルに済ませることができ、かつスピーディーにトランザクションを実行可能なプラットフォームでNFTを発行したい方のために、solanaのNFTマーケットプレイスを比較してみました。
なお、Solanaのウォレットにmetamaskは使えません。
metamaskと同様にブラウザ拡張として機能するウォレットだと「Sollet」が使えます。
公式サイトに利用できるウェレットの一覧があるのでこちらから確認できますよ。https://docs.solana.com/wallet-guide/web-wallets
solanaブロックチェーン上のNFTマーケットプレイス
先ほどお伝えしたようにsolanaのブロックチェーン上に作られたNFTのマーケットプレイスも沢山ありますが、2021年10月時点での有名どころを挙げておきますね。
NFTマーケットプレイス名 | URL |
---|---|
Solsea | https://solsea.io/ |
SOLANArt | https://solanart.io/ |
AlphaArt | https://alpha.art/ |
Magic Eden | https://magiceden.io/ |
digitaleyes | https://digitaleyes.market/ |
solanaのNFTマーケットプレイスは海外のサイトしかありません。
つまり、海外のNFTマーケットプレイスだからこそ、助けてくれる人はいないくらいの気持ちで利用しましょう。
solana NFT 1:Solsea
Solsea(ソルシー)は、OpenSeaのソラナ版と言っていいでしょう。
Phantom
Sollet
Solflare
3%の手数料支払いが発生します。
また、アーティストが自身でロイヤリティを設定することができます。
solana NFT 2:SOLANArt
メディアネットワーク(Media Network)が運営しているNFTマーケットプレイスです。
SOLANArtは数あるマーケットプレイスの中でも、早い時期からベータ版としてサービスが提供されていました。
Phantom
Sollet
Solflare
Ledger
扱っているものは、プロフィール画像系のcollectionが多いです。
また、NFTを売る時には、売却した価格の3%が手数料として徴収されます。
発行サポートをリクエストの場合は、HELPページのフォームから申込してください。
solana NFT 3:AlphaArt
AlphaArtは出品料必要なしで売買することができるNFTマーケットプレイスです。
これからの展開を充分期待することができます。
AlphaArtではマーケットプレイス上のすべてのNFTに対し、リスティングされているかどうかに関係なく買いのオファーを送ることができる特徴があります。
solana NFT 4:Magic Eden
Magic EdenはNFTの購入、販売、クリエイターの審査制のNFTローンチパッドと言ったファンクションを持つNFTマーケットプレイスです。
Phantom
Sollet
Solflare
Ledger
Solong
Math Wallet
最も大きな特徴はsolanaの分散型取引所(DEX)である「Raydium」と提携していることでしょう。
solana NFT 5:Digital Eyes
Digital Eyesは2021年9月にスタートしたばかりのまだまだ新しいNFTマーケットプレイスです。
NFTの購入、販売、クリエイターの審査制のNFTの作成、販売を行うことができます。
最速スピード5分で商品掲載が可能、NFTプレゼントキャンペーンが多数提供されています。
Phantom
Sollet
Solflare
Solong
Math Wallet
Slope
まとめ:NFTは詐欺に要注意
本記事ではイーサリアムブロックチェーン上のNFTマーケットプレイスを比較し、Solanaブロックチェーン上のNFTマーケットプレイスもご紹介しました。
とはいっても、NFTは詐欺の温床ですから要注意ですよ。
制作原価がほぼ0円で作られた商品に、転売目的のトレーダーが群がっているのですからまさに「治安の悪いNFTバブル」状態です。そこにきてデジタルだからこそ見た目では区別がつかない「コピー品」でNFTマーケットプレイスに出品してくるエグイ輩もいます。
詐欺に引っかかる可能性は誰にでもあります。だからこそ「これって詐欺じゃないかい?」と疑ってかかることが大事なんですワ。
➊ CoincheckNFT
➋ AdambyGMO
➌ Nanakusa
➍ OpenSea
➎ Rarible
➏ SuperRare