お楽しみ様です。
坂本です。
働いても、働いても、一向に資産が貯まらないワーキングプア状態。
これを「ラットレース」と言い、 ロバート・キヨサキが
自著「金持ち父さん 貧乏父さん」の中で語っているのですが、
本日はこの「ラットレース」という
ほとんどの人が陥ってしまう人生の罠を抜け出す秘策をお話します。
最後までご覧くださいませ。
目次
ラットレースとは
平均的な教育を受け、まじめに働く人の一生を思い浮かべてみると、
一つの共通したパターンがあると指摘されています。
たいていの人は、お金を持たずにいることが怖いので必死で働く、
そして給料を受け取ると欲張り心が頭をもたげて、
「もっとお金があればあれも買える、これも買える」と考え始める。
そのときに人生のパターンが決まるのです。
そのパターンとは、朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う、
また朝起きて、仕事に行き請求書を支払う・・・
この繰り返しです。
そのあとの人生はずっと恐怖と欲望という2つの感情に走らされ続ける。
そういう人はたとえお金を多くもらえるようになっても、
支出が増えるだけでパターンそのものは決して変わりません。
これが「ラットレース」です。
ラットレースの例
子供が産まれ学校へ通い始める。
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両親は子供がそこそこの成績をとり、高校、大学と進学することを大喜びし、
子供のことを誇らしく思う。
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子供は、それまで教えられたとおりの道、すなわち、最終的には安定した職業、
あるいは企業を探して仕事を始める。
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子供は、クレジットカードを使って、物を買い始める。
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自由に使えるお金が持てるようになり、
自分と同じような若者が集まるところに出かける。
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仲間と遊んだりデートしたりして、そのうち結婚する。
人生ばら色。
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共働きが大半で、生活は楽だ。
一家に収入の道が二つあるのは実に快適で、
若い2人は人生における成功を手にしたように感じる。
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未来は明るく、家を買い、車を買い、テレビを買い、休暇には旅行に出かける。
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子供ができる。笑い声に満ちた幸せな生活。
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子供ができて大喜びの両親は、自分達の仕事が生活に不可欠だと再認識し、
昇進と昇給をめざしてさらに頑張って働く。
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次の子供が産まれ、もっと大きな家が必要になる。
両親はさらに一生懸命働き、会社に貢献するよき従業員となる。
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収入を増やすために、特殊技能を身に付けたり、
副業をしたりする親もいるかもしれない。
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一家の収入は増えるが、課税のためにそれにかかる税金も増える。
家の固定資産税、社会保険料、そのほかもろもろの税金も増える。
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残りのお金で生活必需品をクレジットカードで買う。
↓
子供たちの進学のためのお金を貯める必要が出てくる。
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同時に、自分達の引退後の生活のためのお金も貯め始めなければならない。
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幸せな2人は、いまや完全にラットレースに巻き込まれ、
退職の日までがむしゃらに働き続けなければならない。
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会社の持ち主に利益をもたらすために働き、政府に税金を払うために働き、
銀行にローンを返すために働きクレジットカードの支払いをするために働く。
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子供に「一生懸命勉強して、いい成績をとって、
安定した職業につきなさい」と言い聞かせる。
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このプロセスが次の世代でも繰り返される。
これが、ほとんどの人が陥ってしまう 抜け出せることのできない「ラットレース」なのです。
ラットレースを抜け出す思考
貧乏父さんは「お金に興味がない」とか
「大切なのはお金じゃない」などとよく言っていましたが、
金持ちの父さんは「お金は力だ(力=便利なもの、役立つもの)」と言っていました。
思考がどんなに大きな力をもっているか、それは測ることはできないし、
普段はその力のありがたみなどわかりももしません。
しかし。
実は、自分が何を考えそれをどう表現するかは、非常に重要です。
貧乏父さんが貧乏なのは、
稼ぐお金の料が少ないからではなく(実際のところかなりの収入があった)
考え方や行動の仕方が原因だったのです。
一つの例として、貧乏父さんは、
学校で一生懸命勉強し、いい大学を卒業していい仕事につき、
できるだけ多くのお金を稼ぐために働くようにと言いました。
一方、金持ち父さんは、お金持ちになるために学ぶ、
つまり、お金がどのように働くのかを理解し、お金のために働くのではなく、
お金を自分のために働かせるにはどうしたらよいかを学ぶことを推奨しました。
ただし。
前向きな考え方だけでは人生うまくいかないのです。
お金に関する教育が大切です。
お金は懐から出たり入ったりしますが、教育を受けてお金がどのように働くか、
その仕組みをマスターすれば、お金に働かせて富を築くことができます。
前向きの考え方というのは、人生哲学としてはすばらしい。
しかし、それだけではうまくいかないのは、
多くの人が学校に行って教育を受けているにもかかわらず、
お金がどのように働くかについては、全くわかっていないからに他なりません。
キャッシュフロークワドラント
キャッシュフロークワドラントは、収入形態の4つの異なるタイプを表しています。
「E:従業員」
「S:自営業者、専門家」
「B:ビジネスオーナー」
「I:投資家」
私たちはそれぞれ、この4つのクワドラントのうち、少なくともいずれか1つに属しています。
私たちがどのクワドラントにあてはまるかは、どこからお金を得ているのかによって決まります。
Eクワドラントは働かされている。
Sクワドラントは自分が働いている。
Bクワドラントは自分の代わりにシステムか従業員が働いてくれる。
Ⅰクワドラントは自分の代わりにお金が働いてくれる。
お金持ちになるには、職業を変えるのではなく、クワドラントを変えるのです。
二つの貴重な贈り物
ロバート・キヨサキは言います。
「あなたは、二つの貴重な贈り物を手にしている」と。
二つの貴重な贈り物・・・頭と時間のことを言っているのです。
頭と時間を使って何をするのか、自分自身の運命を決定するのは自分しかいません。
何も考えずに、ただ時間だけが過ぎていく人生、そして、お金を一時的に手にしても、
負債を増やすためにお金を使ってしまう人生なのか。
それとも、自分に投資し、資産の獲得のしかたを学び、
理想的な自分の姿を目指して選択する人生なのか。
お金持ちになるのか、中流階級をめざすか、貧乏のままで一生を終えてしまうのか、
その選択は、誰でもない「あなた」がするのです。
あなたが働けば、速く学び教わることができます。
学校の授業のように何もしないでただ座っているだけでは、
どんな理想があっても、時間の無駄になってしまいます。
無駄にしていい時間はありません。
思い出してください。
ロバート・キヨサキが、金持ち父さんの事務所にお金儲けの方法を教わりにいったときのことを。
彼は、金持ち父さんから金持ち父さんのお店で働くことを提案されます。
ロバート
「あの・・・その前に一つ質問してもいいですか?」
金持ち父さん
「いや、だめだ。いますぐ決めるんだ。むだにする時間はない。いまここで決められないのなら、どっちにしても金儲けの方法をマスターするのは無理だ。チャンスは来たと思ったらすぐに行ってしまう。すばやく決断すべきときがいつかを知るのはとても大切なことなんだ。いまきみたちには待っていたチャンスがやってきた。十秒以内に決めないと、この授業は終わってしまうよ。やるかやらないかどっちなんだ」
そして、ロバート・キヨサキは、野球をやる代わりに、
働いて金儲けの方法を学ぶ道を選ぶのです。
彼の成功への道のりは、まぎれもなくここから始まったと言えます。