お楽しみ様です。
坂本です。
Avalanche(アバランチ)というスマートコントラクトのプラットフォームをご存じですか?
Avalancheは「polygon」「solana」と並ぶ新興プラットフォームです。
とはいっても新興プラットフォームです。
じゃあ、Avalancheが将来性のないゴミかといえばそうとも言い切れません。
2021/6/29にはUSDCを発行するCentreの対応チェーンにもなってますからね。
既存の3種類(Ethereum, Algorand, Solana)に、今回の10種類(Avalanche, Celo, Flow, Hedera, Kava, Nervos, Polkadot, Stacks, Tezos, Tron)が加わりました。
加えて、Avalancheで取引する際に利用する「AVAX」は2021年8月後半には6,000円台をつけ、「DeFi資産運用額が2,000億円超」と公表しています。
AVAXの急騰で、Avalancheを知った方も大勢いるのではないでしょうか。
急騰した理由はこの3点です。
➊ Avalancheの処理能力
➋ イーサリアムとの互換性
➌ バーンシステムを採用
そこで本記事では Avalanche(AVAX) の特徴、仕組み、将来性についてわかりやすく丁寧に解説します。
● Avalanche(アバランチ)とAVAXについてしりたい方
● どんな技術や特徴を持つのかを知りたい方
● 将来的に高騰するのかを知りたい方
それでは参りましょう!!
目次
仮想通貨Avalancheとは
まずはAvalanche(AVAX)がどの程度の規模なのかを知るために、有名どころのチェーンとTVL(DeFiに預け入れられた資産)を比較してみます。
ブロックチェーン | TVL |
---|---|
ethereum | 61,000 M |
bsc | 20,000 M |
polygon | 8,000 M |
heco | 3,700 M |
fantom | 300 M |
avalanche | 200 M |
xDai | 100 M |
こうやって数字で他と比較すると規模がわかりますね。
この「Avalaunche」の開発を牽引しているのがニューヨーク、ブルックリンを拠点としているTeam Rocketという匿名グループです。
Team Rocketはビットコインの創始者であるサトシ・ナカモトに影響を受けて、チームの名称の由来はアニメ「ポケモン」の主人公サトシの敵であるロケット団からだそうです。
サトシ・ナカモトに敵対していませんが、ビットコインを超えるものを生み出そうという意味でつけられています。
仮想通貨Avalancheの特徴
さて。
Avalanche(AVAX)一番推しの特徴はなにか?
それは「高速処理」の一言に尽きます。
というのも、Avalanche(AVAX)はVISAのクレジットカードと同等の処理能力である「毎秒4,500件」の処理が可能です。
これがどれだけスゴイかを知るために、ビットコイン、イーサリアムと比較してみます。
ビットコインの処理速度が毎秒7件程度
イーサリアムの処理速度が毎秒15件程度
アバランチの処理速度は毎秒4500件程度
マイニングプログラム avalanche Rush で価値が上昇
ここで、Avalanche(AVAX)の将来性を知るためにも、これまでに何があって価格が上昇してきたのか、その要因を時系列で追いかけてます。
2020年10月
上場した当初の価格は500円台でした。
その後、価値が下がり始め、一時期200円台に突入するなど、仮想通貨特有の価値を維持できない状態が続いてしまいます。
しかし、2021年に突入すると一気に価値が上昇します。
2021年2月
2月11日に6,000円を超える急激に上昇をみせました。
この要因は「Pangolin」と呼ばれる分散型取引所がスタートしたことによって、取引しやすい環境が整備されたことです。
しかし、その後は市場全体が下落傾向に陥ったこともあり下落傾向に突入します。
6,000円を超えていたAVAXは1,000円台にまで値下がりします。
2021年8月
2021年8月の後半になると再び6,000円台につけます。
この要因は「Avalanche Rush」と呼ばれるマイニングプログラムです。
AVAXの報酬が用意されていることで、多くの人が取引やマイニングを実施したことで価格が上昇しました。
仮想通貨Avalancheの将来性に期待できる2つの理由
お待たせしました。
それではAvalanche(AVAX)の将来性に参ります。
Avalanche(AVAX)の 将来性に期待できる理由は次の2点です。
❶アバランチコンセンサスを持っている
❷イーサリアムとの高い互換性と相互運用
アバランチコンセンサスを持っている
1つめの「アバランチコンセンサス」を知るにあたり「スケーラビリティ問題の根本的な原因はなにか?」を考えてみます。
それは、ビットコインやイーサリアムを構成するノード(ネットワークに参加している端末)は、基本的にすべて同じデータを持っていることです。
1万以上のノードが同じデータを持っているため、仮にその中の一部のノードが改ざんや攻撃を受けダウンしたとしても、別のノードが稼働しているために安全性が保障されています。
しかし、全てのノードが同じデータを持つからこそ、処理速度を高めることができません。
そこで、こんな思想が生まれます。
1万を超えるノードに確認する必要なく、一部のノードに確認すれば十分じゃね?
そこで、Avalanche(AVAX)はすべてのノードが同じデータを持っていなくてもいいシステムを開発したワケです。
X、C、Pという3つのチェーンを用意し、役割を分担させた取引を行います。
これを「アバランチコンセンサス」といいます。
一言でいうとノードが承認するトランザクションを一部に限定する仕組みです。
この実現の成功により、高い処理能力を獲得し、多数のユーザーを得ることができたワケです。
イーサリアムとの高い互換性と相互運用
Avalanche(AVAX)に将来性に期待できる理由の2つめは「イーサリアムとの高い互換性」です。
Avalancheはスケーラビリティ問題を解決しつつも、イーサリアムと互換性を持てるように開発されました。
仮想通貨にはインターオペラビリティ問題という大きな問題があるのをご存じですか?
今まではビットコインを担保にイーサリアムでトークンを発行するといった「疑似的な互換性」を生むことしかできませんでした。
これを実現するためには「仲介」も挟まなければなりません。
しかし、Avalanche(AVAX)はイーサリアムとの互換性を高くするように設計しているので、イーサリアムで動くアプリケーションはアバランチでも動きます。
相互運用が可能の理由は、イーサリアムのEVM(イーサリアムバーチャルマシン)と配下のツールをAvalancheがサポートしているからです。
つまり、イーサリアムで稼働しているDefiなどのプロトコルを、Avalancheで使用することが可能となることで「高い互換性」を有しているだけでなく「処理速度も速い」のです。
仮想通貨Avalancheのまとめ
ビットコイン、イーサリアムを超える処理性能を持ったブロックチェーンの登場は珍しいことではありません。
むしろ、よくあることです。
しかし、ほとんどのブロックチェーンがセキュリティを犠牲に処理速度を上げているのに対し、Avalanche(AVAX)はセキュリティは高い水準のまま処理速度を実現しています。
そうです。
Avalanche(AVAX)は高い処理速度とイーサリアムとの互換性が武器です。
これが他ブロックチェーンとの、大きな差になっています。
この差が埋まらない限り、さらにAvalancheは高騰していく可能性が高いです。
加えて、EVMや配下であるソフトウェアを使用することも可能にしました。
そのため、イーサリアムがスケーラビリティ問題を解決できなければ、イーサリアムが持つ市場を、Avalancheが攫う可能性が大いにあります。
もしそうなった場合、Avalancheの需要が一気に増し、価格上昇も間違いなく発生すると考えられるのです。
またイーサリアム上で開発されたサービスもAvalanche(AVAX)への対応を広げています。
加えて、DEXとレンディングサービスを開発することを優先した助成金の提供や、アンバサダープログラムを用意し活動に応じてAVAXを付与するなど、マーケティング活動にも力をいれています。
最後にAvalanche / AVAXの要点をまとめます。
● ビットコインやイーサリアムを、はるかに凌ぐ処理能力を持っている
● イーサリアムとの互換性を持ち、配下のツールなどをAvalanche上で使用できる
● イーサリアムがスケーラビリティ問題を解決できない場合、その市場をAvalancheが獲得する可能性がある