お楽しみ様です。
坂本です。
令和に入ってからビットコインとアルトコインが急騰し、成長が期待される仮想通貨市場。
5月20日にはNHK朝のニュース番組が
「短期的な利益を求めて投機資金が入り込んでいる」との見方を紹介しました。
全国のお茶の間に「ビットコイン」という単語が流れることで
中高年への認知度が向上し仮想通貨が「市民権」を得る効果もあり、
これまた仮想通貨市場に資金が流れ込む要因にもなるでしょう。
さて。
本日は仮想通貨市場に資金を投入するファンド数の推移から
今後の仮想通貨市場の展望を予想します。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ!!
目次
2017年は仮想通貨ファンド乱立時代
直近のファンド数を確認する前に
火柱がメラメラと上がり、心がブイブイ躍りまくったバブルの2017年を振り返ります。
2017年に入ってから仮想通貨市場は約4000%の急成長を遂げ、
億の資産を築いた人を「億り人」(おくりびと)と呼ぶブームが起こったのは
記憶に新しいところ。
日本経済新聞でも記事が掲載されました。
仮想通貨に投資するファンドが世界で急増している。2017年末時点で175本に達し、16年末に比べて約5倍に増えた。代表的な仮想通貨ビットコインの価格は昨年、年初から一時約20倍の水準まで急騰した。仮想通貨投資のニーズが高まっており、株や債券と同じような形で複数の仮想通貨に分散投資できるファンドに富裕層などの資金が流入している。
日本経済新聞 2018年1月6日
つまり、2017年だけでファンド数は5倍、
ビットコイン価格は20倍と、
まさに仮想通貨市場全体が「バブル」状態だったのです。
加えて、実態のないファンドや草コインも林立し、
誰もが“仮想通貨”という言葉を聞きつければこぞって買い漁るといった状況でした。
これぞバブルです!!
しかし弾けるもバブルです!!
その後、仮想通貨市場は大暴落の一途をたどり、
ちょいと前まではビットコインやリップル・イーサリアムといった言葉を口にする人すら
周囲からいなくなりました。
(少なくとも私の周りには・・・)
2019年5月現在のファンド数と投資規模
いつもながら前置きが長くなりましたが、2017年の状況を踏まえつつ、
今後の仮想通貨市場や市場全体の投資規模を予想します。
仮想通貨ファンド数

大手仮想通貨調査会社のクリプトカレンシーの発表によれば、
5月21日時点で仮想通貨への投資を目的に設立されたヘッジファンドは
360社に及ぶと公表されています。
175社だった2017年末と比較しても200社近く増加しており、
今後の市場の盛り上がりがますます期待できる状況だといえます。

ブロックチェーン関連の投資も含めるとさらに大きな規模になる
「①仮想通貨ファンド数」で紹介したファンド数は
ビットコインやアルトコインそのものに投資するファンド数ですが、
ブロックチェーン企業への投資をしているファンド数も含めると
その数はさらに跳ね上がります。
実は・・・
仮想通貨市場全体が下降した2018年は
過去最多のファンドが設立されていたのです!!
2019年は計画段階ですが、すでに145社もの設立が報告されており、
今後さらなる市場の拡大が見込まれています。
2019年現在の投資規模
結論から言います。
直近の仮想通貨市場は日に日に投資規模が拡大しています。
投資規模は非常に重要です。
ちょいと脳を和らげるべく「行列のできる人気ラーメン屋さん」を想像してください。
口コミが行列を作り、行列が行列を呼ぶ、
1店舗の受け入れ数に限界が来て2店舗目を出店する
というように仮想通貨市場もたくさんの資金流入が必要です。
つまり「仮想通貨市場も人気ラーメン店のように拡大していく」ことが重要なのです。
以下にまとめます。
世界の仮想通貨流通量がわかるcoinmarketcap.comによれば、
2018年1月時点
世界の仮想通貨取引量は1日約608億USドル(約6兆8,800億円)
世界の仮想通貨の時価総額全体は約7,680億USドル(約84兆5,000億円)
となっていたものが
2019年5月時点
世界の仮想通貨取引量は1日約1093億USドル(約12兆230億円)
世界の仮想通貨の時価総額全体は約2,542億USドル(約13兆7,960億円)
となっています。
図を用いて詳しく解説します。

※青い線=世界の仮想通貨の時価総額
※黒い棒線=1日の取引量(株式市場で使われる出来高)
図右下の円をご覧ください。
世界の仮想通貨の総量である青い線は
「若干あがってきたかな・・・」とも思える推移ですが、
黒い線、つまり1日あたりの取引量は増加しています。
先程の例で例えるなら「ラーメン屋さんに行列ができ始めている状態」です。
チャートの形状、出来高の上昇を踏まえると
「期待せざるを得ない市場」というのが率直な感想です。
まとめ
現在、世界の株価が不安視されています。
不謹慎を承知で申し上げますが
「そんな状況だからこそ仮想通貨市場にとってはチャンス」です。
直近の株式市場におけるGAFA4社の時価総額は合計で約2兆4,000億ドル
日本円換算では約271兆2,000億円にも達します。
東京証券取引所に上場する全銘柄の時価総額は合計で約634兆円です。
株式に投資している投資家の資金の一部が仮想通貨市場に
「短期的な利益を求めて入り込む」だけで更に大きく跳ねていくと見ます。
2017年に約4000%の急成長を遂げた仮想通貨市場。
2019年はどんな急成長を遂げるのか、
今後の市場の盛り上がりがますます期待できる状況だといえます。