お楽しみ様です。
坂本です。
仮想通貨はボラティリティのある商品だからこそ、
レバレッジのない「現物取引」でも十分に利益を得ることができます。
加えて。
レバレッジを利かせて少ない資金で大きな取引ができる「仮想通貨FX」は
さらに多くの利益が得られるチャンスがあって大人気です。
あたりまえのことですけど、
みんながやっていて大人気だからとていって、
いきなり「仮想通貨FX」をやっていはいけません。
だって、現物取引とは大きく異なる
「仮想通貨FX」の仕組みをよく理解しておかないと、
おもわぬ損失が発生してしまうこともあるのですから。
つまり、現物取引と仮想通貨FXの「違い」を
事前に知っておく必要があるワケですが、
最も大きなは「ロールオーバー」です。
・・・うわ。でた。横文字。
と警戒してしまいがちですがご安心ください。
言い方が小難しいだけです。
仮想通貨FXのロールオーバーとは、
一言で言ってしまば為替FXでいうところの
「スワップポイント」のようなものだと思ってください。
主に先物取引などで保有しているポジションを先の限月のものに乗り換えることをロールオーバーと言いますが、仮想通貨FXにおいては日割り計算で加算されます。
そうです。
仮想通貨FXのロールオーバーは手数料のようなものですから
為替FXでいうところの「マイナススワップ」です。
つまり、日を跨いでポジションを持ち続ければ、
その日数分だけ手数料が加算(ロールオーバー)されますが、
1日で決済してしまえば加算(ロールオーバー)されないので
そもそも支払う必要がないのです。
ジックリではありますが、仮想通貨FXをご理解いただけたと思います。
本記事ではこの仮想通貨FXとロールオーバーについて丁寧に解説します。
本記事を読み終わった時には
胸を張って「仮想通貨FX」に取組むことができるレベル
にまで理解度が増しているはずですから、
どうぞ最後までサッと読み進めてくださいませ!!
それでは参りましょう。
目次
「仮想通貨FXってなに?」仕組みを解説
仮想通貨FXのトレードは2ステップで完結
まず最初に。
仮想通貨FXでトレードをするためには
仮想通貨取引所に「証拠金」を預けます。
この証拠金にレバレッジをかけることで
国内の仮想通貨取引所では「最大4倍」のトレードが可能になります。
仮想通貨FXにおけるトレードは
「エントリー」から「決済」まで次の「2ステップ」で完結します。
- エントリー
仮想通貨FXで「売り」または「買い」でポジションを持ちます - 決済
「同じ取引所」で「反対注文」を行うことでポジションを清算します。
現物取引で購入した仮想通貨とは異なって、他の取引所やウォレットに送金したり、サービスや買い物の決済手段として利用することはできませんのでご注意ください。
つまり。
FX取引は「同じ市場内で完結する」というルールの中で
トレードが行われているワケです。
ポジションを持っている状態では、相場の動きに応じて「含み益」か「含み損」が発生している状態になります。
証拠金に対する含み損が一定の割合を置超えると、追加の証拠金(追証)の入金を求められたり、強制的に清算されたりしますからのでご注意ください。
現物取引とは異なる仮想通貨FXの手数料
仮想通貨取引所で現物取引を行う場合、
取引手数料は「取引額に応じた一定の割合」で決められています。
注文の方法によっては、無料であったり、マイナス手数料(手数料を受け取れる)を設定している仮想通貨取引所もあります。
仮想通貨FXも現物取引と同じように手数料が設定されていますが、
それに加えてロールオーバーの際にも手数料が発生するので知っておいてください。
仮想通貨FXの仕組みを考えればあたりまえなのですが、
仮想通貨FXは「証拠金を担保」にして資金を借り受けて、
その資金を元にトレードをします。
つまり、借り受け資金に対する手数料(利息)を支払わなければなりません。
さて。
ロールオーバーとなるのは「一日の中の基準とする時刻を超えた瞬間」です。
ということは、あたりまえですが
その時刻前にポジションの清算をしておけば、
ロールオーバーによる手数料は発生しません。
また、ポジションを持って数時間じか経っていなかったとしても、
その間に「基準となる時刻」が含まれていれば
ロールオーバーとなって手数料が発生しますから、
次の項目でその「タイミング」について解説します。
仮想通貨取引所ごとにルールが異なるのロールオーバー
ロールオーバー時の手数料は取引所ごとに名称が異なります。
また、発生するタイミングや割合も仮想通貨取引所によって異なりますから。
そこで、坂本がまとめた
「仮想通貨取引所ごとのロールオーバー」をご覧ください。
仮想通貨取引所ごとのロールオーバー
取引所名 | 名称 | タイミング | 割合(%/日) |
---|---|---|---|
bitFlyer | スワップポイント | 0:00 | 0.04 |
BITPOINT | 建玉管理料 | 16:00 | 0.035 |
Huobi | レバレッジ手数料 | 0:00 | 0.03 |
DMM Bitcoin | レバレッジ手数料 | 7:00 | 0.04 |
GMOコイン | レバレッジ手数料 | 6:00 | 0.04 |
Liquid | ポジション管理料 | 1:00、9:00、17:00 | 0.01(※) |
TAOTAO | レバレッジ(建玉)手数料 | 7:00 | 0~0.041(変動性) |
※ Liquidのロールオーバーは1日3回、その都度0.01%の手数料が発生
【シミュレーション】1ヶ月ポジションを持ち続けた場合
さて。
ここで仮想通貨FX取引で
・1BTC=100万円
・1ヶ月間1BTCのポジションを持ち続ける
と、どの程度の手数料がかかるかをシミュレーションしてみます。
手数料の割合は「0.04%/日」として計算します。
100(万円) × 1(BTC) × 0.04(%) × 30(日) = 12,000(円)
・・・12,000円は大きいですね。
ロールオーバーの手数料を少なくするために
仮想通貨FX取引は短期間でより多くの利益を上げるための取引手法ですから
長期保有のトレードに向いていません。
ロールオーバーが発生するタイミングまでに全てのポジションを清算しておけば、
ロールオーバーの手数料は発生しないのですから
ロールオーバーも意識してトレードしましょう。
ロールオーバーのタイミングを超える場合も、どのくらいの利益を狙っているのかをハッキリ意識しておくことで、本当にポジションを持ち続けてもいいのかを判断することができます。
仮想通貨のロールオーバーまとめ
仮想通貨FX取引をしていると
現物取引では見たことのない手数料が徴収されることがあります。
こういったルールを把握せずにスタートしてしまうと
「なぜマイナスになっているのか」を理解できないために
混乱してしまうこともあります。
加えて、ロールオーバー時の手数料は
ポジションを保有しているだけで発生する手数料ですから
ハッキリ言ってもったいないです。
仮想通貨FX取引でより多くの利益を獲得するためにも
ロールオーバーのタイミングを意識しながら取り組んでいきましょう!!