お楽しみ様です。
坂本です。
デジタル人民元、デジタルドルといった、法定通貨をデジタル化する動きは、世界中で拡大されています。理由としては、決済の電子化と、ブロックチェーン技術の進歩です。
テゾス(XTZ)は、フランスの中央銀行がデジタル化するために採用した、ブロックチェーンプラットフォームです。今回の記事では、将来的な価格上昇が期待されるテゾスの特徴と、過去の値動きを解説します。さらに、将来性と取り扱いがある国内取引所の紹介をしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
テゾス(XTZ)の特徴
テゾス(XTZ)は、フランスの中央銀行が、デジタル法定通貨をつくるために、採用されています。その理由として、以下の特徴があります。
● 独自のコンセンサスアルゴリズム
● 独自のスマートコントラクト
● ハードフォークが不要
● 多くの人が参加できるブロック生成システム
独自のコンセンサスアルゴリズム
テゾス(XTZ)は、独自のコンセンサスアルゴリズムとして、PoS(プルーフ・オブ・ステークス)を採用しています。一般的に、ブロックチェーンプラットフォームは、中央管理者を排除する代わりに、誰かが取引承認を行う必要があります。この「誰か」に違いがあるのです。
例えば、ビットコイン(BTC)では、取引承認の作業は誰でも行えるため、競争が起きるのが特徴です。一方で、テゾスでは、通貨保有者であれば承認作業にかかわることができるため、承認速度が速くなることが期待できます。
独自のスマートコントラクト
テゾス(XTZ)は、OCaml(オーキャムル)というプログラミング言語を使って、独自のスマートコントラクトを実装しています。スマートコントラクトは、お金を入れてボタンを押したら、自動販売機からジュースが出てくるように、あらかじめプログラムされた契約内容を、自動履行する仕組みです。
テゾスでは、従来のスマートコントラクトに比べて、契約内容の検証が厳しく取り締まられています。そのため、デジタル法定通貨には欠かすことができない要素である、高い安全性を兼ね備えているといえるでしょう。
ハードフォークが不要
テゾス(XTZ)は、アップデートにハードフォークが必要ないブロックチェーンプラットフォームです。ハードフォークとは、システムの改良の時に、改良元のブロックチェーンと、改良後のブロックチェーンに枝分かれしてしまう現象のことを言います。
例えば、ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の関係がその一つです。テゾスは、ハードフォークを伴わないため、分裂による価格の乱高下がありません。法定通貨として重要な、安定性という特徴をクリアしているといえるでしょう。
多くの人が参加できるブロック生成システム
テゾス(XTZ)の取引承認方法は、多くの人が参加できる仕組みが採用されています。8000XTZ以上の保有者は、「ベイカー」と呼ばれ、承認時に生成するブロックを1つ作るごとに、16XTZが報酬として受け取れます。また、テゾスの少額保有者でも、持ち分をベイカーに委託することで、報酬を受け取れる仕組みが採用されています。
テゾス(XTZ)の価格推移
以下が、テゾス(XTZ)の価格推移のチャートです。(2022年3月時点)
2020年には、フランスの中央銀行が、テゾスのプラットフォームをデジタル法定通貨の実証実験に採用してから、大きな価格上昇がありました。その後は、2021年に大きな価格変動を伴いながら、長期的にみると上昇傾向が続いています。長期投資を検討している方やインカムゲイン目的の投資家は、今が買い場ともいえるのではないでしょうか。(2022年3月時点)
テゾス(XTZ)の将来性
テゾス(XTZ)は、以下の理由から将来性のある仮想通貨と言えます。
● 中央銀行が採用している
● 投資目的の多角化
中央銀行が採用している
先述の通り、テゾス(XTZ)は、フランスの中央銀行が注目している仮想通貨です。デジタル法定通貨に必要な条件として、安定性と安全性が挙げられますが、テゾスはその国家基準をクリアした、数少ないブロックチェーンプラットフォームの一つと言えるでしょう。今後のデジタル法定通貨の認知度の拡大に伴い、テゾスの価格上昇も期待できます。
投資目的の多角化
テゾス(XTZ)は、通貨を保有しているだけで、報酬が受けられるステーキングの仕組みを採用しています。仮想通貨は価格変動が激しいため、値上がり益を狙って投資をするイメージがあるかもしれませんが、ステーキングによって株式の配当金のように、インカムゲインを手に入れることができます。高利のステーキングが魅力となり、多くの人がテゾスを保有すれば、価格上昇の可能性は一段と高まるでしょう。
テゾス(XTZ)が購入できる取引所
テゾス(XTZ)は、bitFlyer(ビットフライヤー)とGMOコインの2つの国内の仮想通貨取引所で取り扱いがあります。国内の取引所に上場している銘柄は、金融庁のホワイトリストに載っているため、比較的安全性の高い銘柄です。言語の壁もないため、初心者でも安心して利用することができます。
まとめ: 独自性のある仮想通貨テゾス(XTZ)に投資しよう
テゾス(XTZ)は、独自のコンセンサスアルゴリズムとスマートコントラクトの実装によって、仮想通貨の中でも唯一無二の立ち位置を確立しています。その特徴が評価されて、フランスの中央銀行が主導となって実践する、デジタル法定通貨の実証実験にも採用されています。
今後、ますますテゾスの認知度が拡大することが期待できるため、投資を検討されている方は、上昇トレンドの中でも買い場である今、値動きに注視してみてもいいのではないでしょうか。