お楽しみ様です。
坂本です。
「Web3.0」時代の到来がすぐそこに迫っているかもしれません。
誰にも囚われない自由なWeb世界を作り上げることを目的にした「ICP(Internet Computer)」という仮想通貨を耳にしたことはありますか?
この「誰にも囚われない自由なWeb世界」を丁寧に解説すると、大手企業が提供するクラウドサービスをブロックチェーン上に構築することで、無駄な出費を抑えて自由にサイトを運営できるという話です。
現在のクラウドサービスのシェアの大半を占めているのは、GAFAと呼ばれる巨大企業です。
しかし、インターネットコンピュータ(ICP)は分散型クラウドサービスの提供を目的としたプロジェクトであり、そのサービスの主軸通貨となる仮想通貨でもあります。
今回の記事では、インターネットコンピュータの開発に至る背景や、価格推移の解説、特徴の紹介をしていきます。
読み終えたときには、インターネットコンピュータ(ICP)の概要をばっちり理解して、クラウドサービスの将来についての知見を得ているはずですので、最後までご覧ください。
- ICPについてその特徴を知りたい方
- ICPの将来性を知りたい方
- 資産を増やしたい方
目次
インターネットコンピュータ(ICP)とは
インターネットコンピュータ(ICP)は、GAFAを代表とする中央集権的なネットワークに代わる分散型インターネットクラウドを提供するために作られた仮想通貨兼プラットフォームです。目的が壮大で、すでに期待感がすごい銘柄なのです。
ここでは、インターネットコンピュータの基本情報について解説していきます。
目的はGAFAに対抗するネットワークの開発
「調べ物をするときにGoogle検索を使おう」
「リモートワークの共有機能でMicrosoft Azureを使おう」
「せどり事業を行うための便利なツールとして、アマゾンウェブサービス(AWS)を導入しよう」
あなたは、これらに共通する点を見つけることができるでしょうか?
正解は、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)と呼ばれる大企業のクラウドサービスを利用しようとしていることです。
現在、多くの人や企業がこのようなインターネットサービスの提供を受けていると思います。
しかし、中央集権的な大企業のクラウドサービスは以下のような課題があります。
● ITインフラのコストが増加している
● アクセスの集中による処理速度が遅延する
● 個人情報の収集を可能にしている
取扱高ランキングトップ10入りを果たした急成長銘柄
インターネットコンピュータ(ICP)は、2021年5月にアメリカの仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)に上場し、わずか2日のうちに市場取扱高ランキングでトップ10入りを果たしました。
以下のチャートは、インターネットコンピュータの価格推移になります。
上場直後、価格と出来高が最高値になっています。変動率も大きくなっていて急騰があったことがうかがえますね。
インターネットコンピュータを開発しているDFINITY財団では、既存の中央集権体制下のネットワークを超える分散型ネットワークの開発を進めており、「Web3.0」時代の期待感とアンチGAFAの動き、インターネットコンピュータの将来性の明るさから、上場前から期待感が高かったことがわかります。
インターネットコンピュータ(ICP)の特徴
仮想通貨ICPは大きく分けて3つの特徴があります。
●スマートコントラクトの実行が早い
●専用のプログラミング言語を持つ
●独自ネットワーク「NNS」を採用している
●今後の指針決定に関わることが出来る
では一つずつ確認していきましょう。
ICPの特徴1:高速なスマートコントラクトを実現している
インターネットコンピュータ(ICP)は、普段使っているクラウドサービスと同等の速度を実現するために高速なスマートコントラクトを採用して、スケーラビリティ問題を解決しています。
スケーラビリティとは難しそうに聞こえますが、仕組みは簡単です。
例えば、ネット検索の際にアクセスが集中した場合、サーバーが遅延することがあると思います。この現象をブロックチェーン上で起こさないために、あらかじめ取引内容の自動処理プログラムを作っておくことがスマートコントラクトの採用です。
ICPの特徴2:専用のプログラミング言語を持つ
ICPには独自のプログラミング言語「Motoko」が存在します。
Motokoはブロックチェーン上で安心して利用することが出来るサイトや企業システムを設計するために開発された新しいソフトウェア言語です。
現在でもICPのサポートや使い慣れたプログラミング環境を提供するように作られており、日々機能の改善が行われています。
余談ですがMotokoを開発したDFINITYでは20年ロードマップを作成しており、5年後には学校でICPとMotokoについて教える予定だそうです。
ICPの特徴3:独自ネットワーク「NNS」を採用している
インターネットコンピュータ(ICP)は、既存のブロックチェーンとは異なる独自のブロックチェーン「NNS」を採用しています。
ここで、「NNSの何が他のブロックチェーンとは違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
ずばり、ウェブサイトの開設にGoogleやAWSのクラウドサービスなどを利用する必要がないという違いがあります。
結果として、中央集権体制を敷く巨大企業による個人情報の収集を阻止して対抗しているのです。
ICPの特徴4:今後の指針決定に関わることができる
実はInternet Computerが発行しているICPはガバナンストークンの役割を持ちます。
そのためICPを保有していることで、今後の指針決定に投票権を持って参加することが可能です。
仮想通貨ICPは儲かる?将来性について解説
結論から言うと、今後ICPの価格は上昇すると思われます。
その理由は3つ。
●ビットコインとの接続が可能に
●分散型ネットワークを活用したエコシステムを展開している
●投資家の支持を得ている
それぞれ解説していきます。
理由1:ビットコインとの接続が可能に
ICPを開発したDFINITYは9月21日にビットコインとの接続することを発表しました。
ビットコインと接続するメリットとして考えられるのは、スマートコントラクトを利用することで新しいシステムやサービスをビットコインネットワーク上で構築出来るようになることです。
つまりICPがビットコインの決済機能を持つ可能性があるのです。
また、イーサリアムとネットワーク統合が議題に上がっており、接続に成功した場合はさらにICPの価格が上昇するでしょう。
理由2:分散型ネットワークを活用したエコシステムを展開している
インターネットコンピュータ(ICP)は、分散型ネットワークを利用して民主的にエコシステムが構築できるという特徴があります。
エコシステムとは、経済圏や生態系という意味を持ちます。インターネットコンピュータのプラットフォームを利用して誰もがサービスを開発でき、それらが相互で関係しあうエコシステムを構築するのです。
開発するサービスのジャンルは様々で、近年ブームとなっているNFTやDeFi分野、dAppsなどのサービスの開発も可能です。
理由3:投資家の支持を得ている
現在クラウドサービスの提供やそれに伴う個人情報の管理はAmazonやGoogleなど大手企業の独占状態。
つまり、情報処理が遅延したり個人情報が収集されたりということが発生します。
そこでDFINITYは「GAFAを置き換える」という目標を掲げています。
多くの投資家が支持するキッカケこそ「このGAFAなどの大手IT企業からの脱却を目指す姿勢」です。
まとめ:ICPは今後に期待できる仮想通貨
いかがでしたでしょうか。
インターネットコンピュータ(ICP)は、現在の中央集権的なクラウドサービスに対抗するために作られた分散型クラウドサービスの提供を目的とするプロジェクトであり、そのプラットフォーム内での基軸通貨です。
期待感による価格上昇の勢いそのままにクラウドサービスのシェアを獲得し、Web3.0時代の先駆者となる可能性は十分に考えられるでしょう。
改めてポイントをまとめます。
●稼働通貨ICPは『Internet Computer(インターネットコンピューター)』の略語
●GAFAなど大手IT企業が提供しているクラウドサービスなどを置き換えることで、誰でも自由にインターネットを利用できる世界を目指している
●スマートコントラクトの実行が超高速
●今後、価格上昇する可能性が高い
ICPはまだまだ開発段階ですから、開発が進むにつれて実用的な機能が増え、価値が高くなっていくと予想されます。
今後とも目が離せない注目の仮想通貨です。