お楽しみ様です。
坂本です。
仮想通貨取引をする際に、事前に「3つの価格」を決めてからトレードなさってますか?
- エントリー価格
- 利益確定価格
- 損切り価格
釈迦に説法かも知れません。
もしくは初めてお聞きになるかも知れませんが、
3つの価格について改めて確認しておきます。
仮想通貨が購入価格よりも上昇すれば利益が出ていますから、売却することで確定させる価格が「利益確定価格」です。
仮想通貨は売るまでは利益が確定しません。
つまり。
利益が出ていれば
「もっと、値上がりするんじゃないか。」
と欲を出して売り時を逃します。
損失が出ていれば
「もうちょっと待てば、価格が回復して損失が小さくなるんじゃないか。」
と欲を出して売り時を逃します。
結局は「こんなハズじゃなかった・・・」と
大きく損を出したところで泣く泣く投げ売りをするワケです。
いかがでしょうか。
仮想通貨取引をする際に、事前に「3つの価格」を決めておくだけで
無駄を減らして、資金と時間を有効に使えるようになることが
シッカリとおわかりいただけたと思います。
「この価格まで行ったら利益を確定する」
「この価格まで行ったら損失を確定する」
これを事前に決めておくのからこそ、
平常心を保って(←コレ大事)利益を得ることができます。
本記事ではこの3つの価格の中で特に難しい「売るタイミング」である
「利益確定価格」と「ロスカット価格」について解説します。
目次
売るタイミングは事前に決めておきべし
冒頭でお伝えしたように「3つの価格による戦略」がなく、
ただ闇雲に漠然と売買を繰り返したとて、残念ながら利益が残りません。
そのならないよう、まず最初にやることは
「あなたのトレードスタイルの確認」です。
あなたトレードスタイルの確認
なぜ、あなた自身があなたのトレードスタイルを知る必要があるのか。
それは「トレードスタイルによって売るタイミングが異なる」からです。
例えば。
数十秒から数分で決済するスキャルピングの場合は、
小さな利益を数多く積み重ねることが大事です。
一方でスイングトレードなどの取り引き頻度が少ない場合は、
一度の取引きで得られる収益はできるだけ大きくしたいところ。
つまり、あなた自身があなたのトレードスタイルを知ることで、一度の取引きでどの程度の利益を得るのか予め「利益確定価格」「損切り価格」として設計しておくことで、トレードスタイルにあった売り時を逃さないワケですナ。
「売るタイミング」を実行するには強い心が必要
人間の欲とは深いもので事前に「売るタイミング」を決めておいても、
いざソレを実行するときには心が揺れます。
「利益確定価格になったけど、
このままもうちょっと待てばもっと利益が出るかも知れない・・・」
と欲が出てしまって、利益確定ボタンをクリックする指に力が入らないアレです。
だからこそ。
売るタイミングである「利益確定価格」「損切り価格」においては、
次の項目で解説する仮想通貨取引所が用意している
「売るタイミングを逃さない特殊な注文」を存分に活用しましょう。
特殊注文を活用して売るタイミングを逃さない
仮想通貨取引所では単純な売買注文だけでなく、
注文を組み合わせた特殊注文が可能です。
ここでは、bitFlyer Lightningで提供されている注文方法をご紹介します。
「注文種別」と「執行条件」を組み合わせることで様々な取り引きが可能になります。
3つの注文種別
3つの注文種別を解説します。
- IFD(イフダン/If Done)
- OCO(オーシーオー/One-Cancels-the-Other order)
- IFDOCO(イフダンオーシーオー)
例)100万円で1BTCを買う → 110万円で1BTCを売る
例)保有している1BTCを110万円で売る(利確) or 90万円で売る(損切り)
例)100万円で1BTCを買う → 110万円で売る(利確) or 90万円で売る(損切り)
5つの執行条件
5つの執行条件を解説します。
- 成行注文
- 指値注文
- ストップ注文
- ストップ・リミット注文
- トレーリング・ストップ注文
仮想通貨の売るタイミングを逃さないおススメ特殊注文
仮想通貨の売るタイミングを逃さないために実際にどういった注文ができるのか
2つのおススメ特殊注文をご紹介しますのでご覧ください。
- OCO注文 + 指値注文
- IFDOCO注文 + トレーリング・ストップ注文
bitFlyer Lightningにログインし「特殊」をクリックすると、特殊注文の入力画面になります。
OCO注文 + 指値注文
1BTCを保有しているとき、利益確定と損切の注文を同時に出します。
長期間保有するつもりなら、OCO注文を使わずに、
損切りの指値注文だけ出してリスク管理しておくという方法もあります。
IFDOCO注文 + トレーリング・ストップ注文
「IFDOCO」は「IFD」と「OCO」の組み合わせで、
1番目の注文が約定すれば「OCO注文」が出されるという注文です。
例えば、1BTCを成行注文を出して約定すれば、
次にOCO注文で180万円の利確確定注文と
トレール幅を1万円に設定した損切り注文を出す場合は、
こちらの図のように注文の設定を行います。
- トレール幅に1万円を設定したことで、
最初のトリガー価格は(取得価格 – 1万円)に設定されます。
- 価格が上昇すれば、1万円のトレール幅は維持されるため、
トリガー価格も同じだけ上昇します。
- トリガー価格は上昇することはあっても、下落することはありません。
- 仮に100万円で最初に1BTCを成行注文で取得すると、
最初のトリガー価格はマイナス1万円の99万円に設定されます。
- 全く値上がりしなければ、99万円になった時点で
損切りのためのストップ注文が出され、すぐに約定されます。
- しかしそうなる前に120万円まで値上がりすると、
1万円というトレール幅に合わせてトリガー価格も上昇し、119万円になります。
- 最初に購入した後、最高値から1万円値を下げた時点で約定されるので、
値を下げることなく価格が上昇すると、
OCOのもう一方の注文(この例の場合は180万円)に達するまでは、
際限なくトリガー価格も上昇することになります。
この注文方法はbot(自動売買)でも便利に利用できる注文方法で、相場が大きく動く際はソレに応じて利益を大きくできる注文方法です。
仮想通貨の売るタイミングのまとめ
仮想通貨に限らず金融商品の売るタイミングは難しいです。
それに、そのタイミングが「本当に正しかったかどうか」なんて
時間が経過して過去を振り返ってないことにはわかりません。
売るタイミングは難しいからこそ事前に
3つの価格「エントリー価格」「利益確定価格」「損切り価格」による戦略を準備し、
その計画に沿って仮想通貨取引所が提供する注文機能を上手に活用します。
これだけで、損を最小限にとどめると共に、利益を最大化することができます。
なお、坂本はビットコインのスイングトレードにおいて
長期視点での売買タイミングを見極めるチャートと
フェイクのピークと本当のピークを見極めるチャートの
2つを使って利益確定価格を割り出しています。
この「2つのチャートを使ったトレード術」ですが、
めちゃくちゃ精度が高いのでどうぞあなたのトレードに活かしてくださいませ!!
その価格がいくらなのかをテクニカル指標を活用して導きます。