お楽しみ様です。
坂本です。
2021年7月末から高騰を始めた韓国に拠点を置くTerraform Labsが発行するトークンTerra(LUNA)、そしてUST(TerraUSD)をご存知ですか?
この2つのコインの役割をそれぞれ1行でパッと解説するとこうなります。
➊ Terra(LUNA) ⇒ ガバナンストークン
➋ UST(TerraUSD) ⇒ トークン米ドルに連動する無担保型ステーブルコイン
これらステーブルコインを発行するプラットフォームを運営するための仮想通貨が「LUNA(ルナ)」です。
つまり、Lunaについて知るにはTerraについて知る必要があり、 Terraについて知るにはLunaについて知る必要があります。
Terra・LUNAをまだ詳しく知らないという方向けに、全体像をわかりやすく丁寧に解説します。
それでは参りましょう!!
目次
仮想通貨Terra・LUNAとは
「LUNA」と「Terra」です。
このように「➊ステーブルコイン」と「➋ステーブルコインを安定させるトークン」がセットになっているプロジェクトは「MakerDAO」「Synthetix」があります。
ステーブルコインとは法定通貨に連動しており、価格変動がない仮想通貨です。
有名なステーブルコインは「USDT」や「USDC」で、1米ドルに対して、1USDTや1USDCを維持しています。
そのためステーブルコインは仮想通貨決済のための通貨として注目されています。
仮想通貨Lunaとは
トークン | LUNA(ルナ) |
価格(12月時点) | 約6,600円 |
時価総額ランキング | 11位 |
時価総額 | 約2.5兆円 |
公式サイト | https://www.terra.money/ |
LUNAには次の3つの用途があります。
● ステーブルコインUST(TerraUSD)の担保
● Terraのガバナンス
● ステーキングサービス
LUNAの役割1:ステーブルコインUST(TerraUSD)の担保
ステーブルコインUST(TerraUSD)が1ドルにペグするように担保としてLUNAが利用されます。
こちらの2行をご覧ください。
USTの価格が上がると、LUNAを使ってUSTも供給量を増やして価格を下げる。
USTの価格が下がると、LUNAをバーンしてUSTの供給量を増やして価格を上げる。
ぶっちゃけワケワカメですから、こちらの例をご覧ください。
1ドル分のLUNAで1USTが購入します。
1ドルよりも高いUSTを売ることで、差額が利益となります。
この時、USTは生成され、LUNAはバーンされます。
価格が1ドルを超えている限り、USTは生成され続け、LUNAはバーンされます。
1ドル分のLUNAで1USTが購入できます。
1ドルよりも高いUSTを売ることで、差額が利益となります。
この時、USTは生成され、LUNAはバーンされます。
価格が1ドルを超えている限り、USTは生成され続け、LUNAはバーンされます。
このようにステーブルコインの価格を一定に保つために、供給量が独自のアルゴリズムで管理されています。
つまり仮想通貨LUNAの目的はステーブルコインの価格を安定させることにあるというワケです。
LUNAの役割2:Terraのガバナンス(プロジェクトの投票権が得られる)
LUNAはTerraのガバナンストークンとして利用されます。
プロジェクトの方針を決定する際の投票権のようなものです。
つまり、LUNAを保有することで「Terraの方針決定」に携わることができます。
保有しているLunaが大きければ大きいほど投票数を増やすことができます。
LUNAの役割3:ステーキングサービス
LUNAをTerraが行っているステーキングサービスに預けることで報酬を受け取ることができます。
LUNAの価値が上がることで資産を増やすだけでなく、ステーキングを利用した資産の増加も可能なのです。
ステーキングで得られる報酬は
「トランザクションの総額 × 手数料率 × 自身のステーキング量 / 全体のステーキング量」
で求めることができます。
また、LUNA保有者は決済時にトランザクション手数料を得ることもできます。
こうしてプラットフォームに預けたLUNAは、アルゴリズムの判断の元、ステーブルコインの価格調整に利用されます。
仮想通貨LUNAの価格変動
LUNAの2021年の価格変動を見てみましょう。
まず、3月に価格の急騰が見られます。
この理由は、Terraが新預金サービスの「Anchor」を発表したことで注目が集まったためです。
その後5月に下落しています。
これは、仮想通貨市場全体の価格が下がった時期で、LUNAも影響を受けて下落に転じました。
8月から現在にかけて価格は増加傾向にあります。
これは、9月に新プロジェクト「ProjectDawn」が発表されたことや、Terraが関わっているステーブルコインが新規上場したことで、LUNAへの期待が高まったことによるものです。
しかし、これはLUNAの価格を伸ばす戦略だという見方もできます。
様々なレイヤー1のチェーンにUSTを送り込んで発行枚数を増やすことで、Terraが直接使われないとしても、ばら撒いたレイヤー1のUSTを使わせることで、結果としてLUNAの基盤を強めることができます。
つまり、ユーティリティが多ければ担保資産がガバガバでもOKというワケです。
仮想通貨LUNAの将来性に期待できる理由
LUNAのこれまでの価格がわかったとこれで、今後はどうなるのか予測します。
坂本の予測は「LUNAは今後の価格上昇が期待できる」です。
2つの根拠をご紹介します。
● Lunaの需要が高まる
● Terraのサービスが実用レベルに到達する
ひとつずつ解説します。
理由1:LUNAの需要が高まる
価格上昇にはLUNAの需要が高くなることが必要不可欠ですが、需要が高くなる要因は2つです。
●大手企業や有名人がLUNAを購入すること
●仮想通貨取引所への上場
ある程度の影響力を持つ企業や有名人がLUNAを購入することで認知が広がります。
さらに取引所へ上場することができれば、取引量やTerraのプロジェクトに期待している人が大勢いることの証明になります。
理由2: Terraのサービスが実用レベルに到達する
Terraのサービスが実用レベルに到達するかという点もLUNAの将来性に大きく関わります。
実用化されれば利用できる場面が増えるのですから需要が増加します。
Terraの成功例として上げられるのが、ステーブルコインのTerraKRW。
ChaiというEウォレットを使い、韓国で実際に使われています。
実際、LUNAは新規プロジェクトのリリース時や、Terraを使ったステーブルコインが新規上場したときに価格が上がっています。
国によってはステーブルコインを規制する動きも見られますが、規制が強くなればLUNAの価格が下がる可能性もあります。
仮想通貨LUNAは海外取引所で購入しよう
ここまで記事を読んで「LUNAを購入したい!!」とお考えかも知れません。
しかし、残念ながら国内取引所ではLUNAを取り扱っていないので海外取引所で購入します。
購入の流れは次の通りです。
➊ 日本と外国の取引所の口座を開設する
➋ 日本の取引所でビットコイン購入
➌ 外国の取引所にビットコインを送金
➍ 外国の取引所でLUNAを購入
また、LUNAを扱っている主な海外取引所はこちらです。
● Binance
● Huobi Global
● OKEX
まずはCoincheckなどの日本の取引所で口座を開設してビットコインを購入しましょう。
まとめ:仮想通貨LunaはTerraのもとで動くガバナンストークン
いかがでしたでしょうか。
今回は仮想通貨のLUNAについて特徴や将来性について解説しました。
改めて仮想通貨LUNAを纏めます。
● 仮想通貨LunaはTerraが発行するステーブルコインの価格調整に使われるガバナンストークン
● 報酬をもらうには、プラットフォームにLunaを預ける必要がある
● Luna保有者はTerraのプロジェクトの投票に参加することが出来、Lunaの保有数が多いほど多く投票出来る
● 価格上昇には、Lunaの需要の高まりとTerraが提供するサービスの実用化が必要不可欠
仮想通貨決済が世の中に浸透することを予想してLUNAに注目しておきましょう。
まだまだ伸びしろが十分にあります。
● LUNAの特徴と将来性を知りたい方
● LUNAとTerraの関係を知りたい方
● Solanaばかり追いかけてまだLUNAをチェックしていない方