Defiで重視されるTVL(Total Value Locked)をトレードで活用する方法

お楽しみ様です。
坂本です。

ニュース記事の見出しで「イーサリアムのTVLが過去最高を記録」なんて伝えているのをよく見かけますよね。

しかし、「TVLって何ヤロ?あとで意味を調べよう。」とその瞬間は思いながら、その調べること自体を忘れてしまって今日を迎えてしまうことは日常茶飯事です。

そんなあなたのために、たった5分でTVLの知識を身に着けて、TVLをトレードで活かすことができるようになる本記事です。

TVLの詳細説明と分析方法を丁寧に解説しますから、DeFiへの投資でうまくいっていない人は必見です知ってください。

それではまいりましょう。

目次

TVL(Total Value Locked)とは

まず最初にTVLとは「Total Value Locked」の略で、DeFiプロジェクトに預けられている仮想通貨の総量を示す指標です。

もっと簡単に言ってしまうと「DeFiプロジェクトに投資家が突っ込んでいる仮想通貨の総額」ですから、価値を測る指標という見方もできますよね。

時価総額に注目することも大事ですが、DeFiの市場全体がどのような価値を持っているのか知ることもとても大事です。価値がどの程度なのか推定するために使用されているものがTVLというワケです。

TVLの基本情報

具体的にTVLの現在価値を測定する対象は、ステーキング、レンディング、流動性プールといったプラットフォームに預けられた仮想通貨の総量です。つまり、DeFiアプリが保有している TVLの合計がDeFi業界全体のTVLです。

時価総額はトークンを発行したブロックチェーンプラットフォームでの総額ですすが、 TVLはDeFiプロジェクトに特化したものです。

坂本
DeFiアプリが積極的にトランザクションを行う人たちから関心をどの程度集められているかを示しているというワケですナ。

チェーン別のTVLラインキングは「Defi Llama」で知ることができます。

https://defillama.com/

Defi価値を測定するTVLの3つのタイプ

それでは現在のDefi価値を測定するTVLの3つのタイプをチェックしてみます。

➊ 貸借型
➋ DEX(分散型取引所)
➌ 利回り最適化型

Defiタイプ1: 貸借プロトコル

1つめの貸借型のメインのプロジェクトは、流動性プールを活用して利用者に暗号資金の貸し出しを行い、利用者がプールから資金を借りることができるようにすることで、借入・貸付プールに保有される価値の合計がTVLに該当します。

代表的なプロジェクト

・Aave(AAVE)
・Maker(MKR)
・Compound(COMP)
・Liquidity(LUSD)

Defiタイプ2:DEX(分散型取引所)

2つめはDEX(分散型取引所)です。DEXでは利用者がAMMを利用して仮想通貨をスワップまたは取引します。

全てプールにおいて保有されている価値の合計がTVLに該当します。

代表的なプロジェクト

・Curve Finance(CRV)
・UniSwap(UNI)
・SushiSwap(SUSHI)

Defiタイプ3:利回り最適化型

3つめは利回り最適化型です。貸し借りのプラットフォームのあいだで利用者の投資を最適化するアルゴリズムが採用されています。加えて、アプリが自動でポートフォリオを管理してくれます。

利用者は資金を預けて、アルゴリズムが導く最も利回りが期待できるプールに資金を割り当てます。この利用者からアプリに貸し出される価値の合計がTVLに該当します。

代表的なプロジェクト

・コンベックス(CVX)
・Yearn.Finance(YFI)
・バランサー(BAL)

TVLをトレードに活かす方法

それではこのTVLを我々がトレードにどうに活かすかを解説します。

TVLは「DeFiプロジェクトに人々が突っ込んでいる仮想通貨の総額」ですから、TVLが大きい銘柄は資金が流入する人気で安定性がある銘柄と判断することができます。

当然、変動率も小さくなりますから、よりリスクを下げてリターンを狙う人向けです。

逆に、新興銘柄への先行投資というリスクをとって大きなキャピタルゲインを得たいのであれば、安全性と成長性を分析したうえで、TVLが小さな銘柄を選ぶのがよいですナ。

DeFiトークンの価値を知るTVL比率

もうひとつ知っておいてほしいのが、DeFiトークンの価値を知る「TVL比率」です。

TVL比率は以下の式をみればわかるように「DeFiプロジェクトの時価総額に対して、投資家が突っ込んでいる資金の割合」を測る指標です。

TVL比率 = 時価総額 ÷ TVL

TVL比率の使い方

それではこのTVL比率を我々がトレードにどうに活かすかを解説します。

TVL比率が小さいほど「そのDeFiプロジェクトの価値は過小評価されている可能性が高い」と仮説を立てることができます。

もちろんその逆も然りで、TVL比率が大きいほど現在価値に対して時価総額が大きくなっているので過熱している、過大評価されていると仮説を立てることができます。

DeFiをチェックするTVLの必要性

DeFiをチェックするTVLがなぜ必要なのかをチクと考えてみます。

TVLはDeFiを使って取引をする人たちの利用状況が反映されますから、どの程度支持されているかを示すことができるので最も番直感的な指標です。プロジェクトのコンセプトの耐久性を計測しようと思えばTVLはいい指標になることは間違いありません。

かたや、時価総額は投資家を含めた市場全体からプロジェクトが受ける評価を示します。プロジェクトの成長や成功を期待してトークンに投資する投資家はプロジェクトを必ず利用するのかといえばそうとも言い切れません。つまり、価格の値上がり益を期待してトークンを購入することで時価総額に貢献します。

坂本
だからこそTVLは時価総額とは違う重要な指標としてとらえることができるワケです。

まとめ: TVLは判断材料の一つにしよう

いかがでしたでしょうか。

DeFiプロジェクトに預けられている仮想通貨の総量を示す指標であるTVLは、時価総額と同程度に注目される重要な指標ですであることがおわかりいただけたと思います。

DeFiプロジェクトの将来性について市場がどのような受け止め方をしているか知るには、時価総額をチェックする。

一方、市場がそのプロジェクトに対してどのような考えを持っているのかを知りたい場合には、TVLをチェックする。

どちらも投資判断として活用することができます。

坂本
ただし、100%の妄信はダメです。あくまでも判断材料のひとつとして活用すべきですぞ。

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本日もお読みくださりありがとうございました。

次回もあなたのトレードに役立つ情報をお伝えしますので
どうぞ楽しみになさっていてください。

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