お楽しみ様です。
坂本です。
現在、イーサリアムがNFTやDeFiの分野で広く使われています。
しかし、送金速度の遅さや手数料の高さという問題を抱えています。
そこで、開発が進められたのがファントム(FTM)です。
ファントム(FTM)は、独自のコンセンサスアルゴリズムと高性能なメインネットワークを武器として兼ね備えています。
そのため、将来イーサリアムにとって代わる役割を担うことが期待されているので、値上がりも期待できる銘柄です。
目次
仮想通貨ファントム(FTM)とは
ファントム(FTM)は、プラットフォーム内の取引時に時間がかかったり、コストがかかったりするイーサリアムの代用候補として2019年にリリースされた新興の仮想通貨です。
リリース以降、なかなか大きな価格上昇が見られなかったものの、2021年に急騰した銘柄です。
ここからは、基本的な説明と過去の価格推移について解説していきます。
仮想通貨ファントム(FTM)の基本情報
ファントム(FTM)のことを「単なる振興仮想通貨でしょ?」と思っている方は多いのではないでしょうか?
実はファントム(FTM)は、高速かつ低コストでデジタル資産とdAppを取り扱えるプラットフォームという側面を持っています。
投資家の方に向けて、ファントム(FTM)の仮想通貨としての特徴を以下の表でまとめました。(2022年2月6日時点)
通貨名 | ファントム(Fantom) |
ティッカーシンボル | FTM |
リリース | 2019年12月 |
発行枚数 | 3,175,000,000 FTM |
価格 | 約240円 |
時価総額 | 約6,165億円 |
時価総額ランキング | 30位 |
ファントム(FTM)の開発は、仮想通貨バブル後にイーサリアムがNFTやDeFi分野の取引通貨としての地位を確立しだした時から始められました。
そのため、機能面はイーサリアムを越えている通貨として「イーサリアムキラー」の一角として位置付けられています。
仮想通貨ファントム(FTM)の価格推移
ファントム(FTM)の円建ての過去の価格推移が以下になります。
(2022年2月6日時点)
機能面で期待されていたとはいえ、リリースされて以来2021年まで大きな価格変動もなく2~3円付近を長らく維持してきました。
しかし、次の3つの要因により大きな値動きを見せました。
➊ 2021年に入りコロナ対策のための金融緩和によって資金流入が仮想通貨市場に起こった
➋「NFTバブル」と呼ばれるまでに仮想通貨やNFT、メタバースという分野への注目度が高まった
➌ 国内仮想通貨取引所への新規上場
最高値をつけた時には、2021年の1年間で約200倍近くの成長を見せたことになります。
仮想通貨ファントム(FTM)の特徴と将来性
ファントム(FTM)の特徴は、独自のコンセンサスアルゴリズムを持っているため処理速度が速いところと、高性能なメインネットワークを備えているためプラットフォームが広く使用されているところです。
ここからは、これらの特徴について詳しく解説していきます。
独自のコンセンサスアルゴリズム・ラケシス(Lachesis)
ラケシス(Lachesis)は、aBFT方式のコンセンサスメカニズムです。
仮想通貨はブロックチェーンで動く仕組みとなっています。
そのため、中央管理者が不在でもユーザーがセルフチェックを行い続けることでデータの改ざんを防ぐことができます。
例えばビットコイン(BTC)は、ブロックチェーンを動かすときの承認に時間がかかります。そこで、あらかじめどのような取引が行われたらどうブロックチェーンが機能するのかを決めておく、コンセンサスアルゴリズムが使われていました。
しかし、処理速度の速さも十分ではなく、手数料が高くなってしまうという課題が生まれました。
その課題を克服したのが、aBFT方式のコンセンサスメカニズムであるラケシス(Lachesis)です。
セキュリティも高く維持したまま、取引処理速度の向上と手数料の削減を実現したのです。
高性能なメインネットワーク・オペラ(Opera)
優秀なプラットフォームは、多くのプロジェクトに使用されます。
ファントム(FTM)では、ラケシス(Lachesis)の機能にさらに改良を重ね、オペラ(Opera)というメインネットワークを採用しています。
そのため、多くのdAppが開発されています。
今後もファントム(FTM)のオペラ(Opera)ネットワークを利用する開発者とユーザーが増えていくことが期待されています。
まとめ
ここまでの記事をご覧になって、ファントム(FTM)の概要をつかんでいただけましたでしょうか?
ファントム(FTM)は、「イーサリアムキラー」として機能面がイーサリアムから大きく改良されています。
しかし、仕組みの変化によるメリットが強いからと言って、一転してその市場の覇者を転覆させることは現実問題難しいでしょう。
そのため、イーサリアムのプラットフォームで利用されているNFTやDeFi分野のdAppは、ゆっくりとファントムのプラットフォームに移行していくでしょう。
独自のコンセンサスアルゴリズムの採用と高機能のメインネットワークを背後に構えているファントム(FTM)は、将来性のある仮想通貨であることに変わりはありません。
ゆっくりと市場の中の需要の変化に目を向けて、投資判断を下すことをおすすめします。