お楽しみ様です。
坂本です。
仮想通貨取引における手数料を調べていると
「メイカー」や「テイカー」といった単語が登場します。
「うっ。意味が分からないのヲレだけ?」
・・・と思って心配になってしまったあなた。
大丈夫です。
ご安心なすってください。
この記事では、メイカーとテイカーって何だっけ?
というあなたへのわかりやすい解説。
メリット・デメリットに加えて、
一歩踏み込んだメイカーだけを「えこひいきする取引所」
についても丁寧に解説します。
もちろんわかりやすく図解付きです。
読み終わった5分後には気分爽快なこと間違いナシですから
一気に読み進めてしまってください。
それでは参りましょう。
目次
市場はメイカーとテイカーで成り立っている
結論から参ります。
市場に注文を出す人が「メイカー(maker)」、
メイカーが出した注文に応える人が「テイカー(taker)」です。
大事なところだからこそ、もう一度言わせてください。
市場に注文を出す人が「メイカー(maker)」、
メイカーが出した注文に応える人が「テイカー(taker)」です。
正直、これ以上でも以下でもないのですが、
もっとわかりやすく図解付きで丁寧に説明しますね。
取引所でテイカーの注文を確認してみよう
こちらの bitFlyer Lightning の BTC/JPY の取引板をご覧ください。
現在、1BTCあたり1,001,452円あたりで取り引きされているようです。
つまり。
メイカーを丁寧に解説すると
「売りたい人に対して買い板を出す」または
「買いたい人に対して売り板を出す」ことで
相場に流動性を供給する存在のことです。
見方を変えれば「大口」「クジラ」のように
相場を動かすようなことはせずに
相場の秩序を守るように働くことを好む存在ともいえます。
さて。
先ほどの画像によるとメイカーが出している注文は
次のようになっていることが読み取れます。
・1,001,451円 0.14BTC
・1,001,409円 0.02BTC
・1,001,407円 0.01BTC
・1,001,406円 0.12BTC
・1,001,405円 0.09BTC
・1,001,404円 0.058BTC
・1,001,403円 0.3543BTC
・1,001,402円 1.68BTC
これを見て
「1,001,457円で買ってもいいよ」
「1,001,451円で売ってもいいよ」
と応える人が「テイカー」です。
指値注文をすればテイカーになるの?
取引価格を設定せずに取引きを行う
「成行注文」の場合は必ず「テイカー」になります。
しかし。
「指値注文」の場合は必ずしも「メイカー」になるワケではありません。
例えば、
「100万円で1BTCで買おう」と思って指値注文を出したとき、
既に「100万円で1BTCを売る」という注文が取引板に掲出されていれば
成行注文と同じように扱われ
「メイカー」ではなく「テイカー」になります。
メイカーだけを「えこひいき」する取引所
自分がメイカーになるのかテイカーになるのかは
売買を行う上であまり重要ではありません。
しかし、知っておいた方がいいこともあります。
なぜなら。
メイカーだけを「えこひいき」取引所があるからです。
これはなにも「けしからんこと」ではありません。
だって、意識してメイカーになりさえすれば、
あなたも「えこひいき」してもらえるのですから。
次の項目で
「えこひいき」してくれる取引所と
「えこひいき」してくれない取引所を
例を挙げてご紹介します。
bitFlyerの場合(えこひいきナシ)
こちらは bitFlyer の売買手数料です。
「ビットコイン簡単取引所」と「Lightning 現物」の場合は
取引額に応じた手数料がかかります。
一方、「ビットコイン販売所」と「Lightning FX/Futures」の場合は
手数料が無料です。
つまり。
メイカーでもテイカーでも平等に扱われ、
同じように手数料が掛かります。
bitFlyerは「エコヒイキなしの取引所」だということです。
bitbankの場合(えこひいきアリ)
こちらは bitbank の売買手数料です。
メイカーとテイカーで手数料が異なっています。
BTC/JPYペアの場合、
「メイカーは -0.02%」
「テイカーは 0.12%」
が手数料として差し引かれます。
これを見て
「テイカー手数料 0.12%というのはわかるけど、
メイカー手数料 -0.02%の「マイナス」ってどういうこと?」
と思いませんか。
勘の鋭いあなたは正解です。
手数料を支払うのではなくてもらえるのです。
例えば。
100万円の取り引きをした場合、
あなたがテイカーであれば1,200円の手数料を支払う必要があるのですが、
あなたがメイカーであれば200円の報酬が得られるワケです。
メイカーになるのか、それともテイカーになるかで、
100万円あたり1,400円の差があるのです。
つまり。
bitbankはメイカーだけ「エコヒイキ」をしてもらえる取引所だということです。
メイカーとテイカーのメリット・デメリット
ここまでお読みになったあなたはこんな疑問をお持ちかも知れません。
「みんな、メイカーになった方がいいんじゃない?」
「なんで、テイカーが存在するの?」と。
この疑問を解決させるために、
手数料以外のメイカーとテイカーそれぞれの
「メリットとデメリット」を紐解きます。
メイカーのメリット・デメリット
メイカーの最大のメリットは指定した金額で取引きできることです。
さらに、取引所によっては手数料を報酬として得ることができます。
メイカーのメリット
- 指定した金額で取り引きできる
- 取引所によっては手数料報酬が得られる
メイカーのデメリット
- いつ取引が成立するか分からない
テイカーのメリット・デメリット
テイカーの最大のメリットはすぐに取引が完了することです。
取引金額を指定することはできませんが、
すでに取引板に掲出されている注文に応える形で取引きをするので、
最初から相手がいる状態で取引きが行えます。
テイカーのメリット
- 取引がすぐに完了する
テイカーのデメリット
- 取引価格を指定できない
- 多くの取引所では取引手数料が必要
まとめ
ここまでの解説で
メイカーとテイカーの違い
メイカーとテイカーのメリット・デメリット
をご理解いただけたと思います。
まずは、あなたが利用している取引所が
「メイカーとテイカーで手数料が異なるか」を確認して
状況に応じて賢く使いわけなすってください。
特に。
デイトレードやスキャルピングなど
細かい売買を繰り返しているのでしたら
「手数料負け」により利益が出しにくい状況かも知れません。
一度の取引きは小さな差。
チリも積もれば大きな差。
ここを見落としているだけで、
どんなにコツコツと小さな利益を積み上げたとしても、
大した利益が得られないということになりかねません。
しかし。
メイカーのマイナス手数料を上手に利用することで、
より大きな利益を積み上げることも可能です。
仮想通貨取引所は取引ペアによって異なる手数料を設定しています。
取引を行う前に、頭の中で
「メイカーになるのか」
「テイカーになるのか」
「手数料はどのくらいかかるのか」
をシミュレーションなさってください。
・1,001,487円 0.02BTC
・1,001,484円 0.02BTC
・1,001,483円 0.03BTC
・1,001,478円 0.015BTC
・1,001,477円 0.01104821BTC
・1,001,476円 0.02BTC
・1,001,473円 0.01BTC
・1,001,457円 0.04BTC