中華系コイン「テザー(USDT)」の保有をおススメしない理由。

お楽しみ様です。
坂本です。

仮想通貨に否定的な人はみなこう言います。

「ビットコインってただの電子データじゃん。」
「裏付けとなる価値がないんだから、いつ無価値になったっておかしくないっしょ。」
と。

たしかにそうかも知れません。

だって、我々が使っている日本円は国が発行しているという裏付けがありますが、仮想通貨には裏付けがありません。

そう思うのはあたり前田のクラッカーです。

とはいっても、法定通貨を担保にしたステーブルコインという仮想通貨があるのはご存知ですか。

しかも。

「1USD(米ドル)にペック(固定)されたステーブルコイン」です。

坂本
言い換えれば、価格が安定した暗号資産です。

ちなみに。

「米ドルとペックしているステーブルコイン」で、CoinMarketCapで100位に入っているものがこちらです。

米ドルとペックしているステーブルコイン
・4位 Tether(USDT)
・18位 USD Coin(USDC)
・41位 Dai(DAI)
・49位 TrueUSD(TUSD)
・62位 Paxos Standard(PAX)
・73位 Binance USD(BUSD)
・92位 HUSD(HUSD)
(2020年8月29日:CoinMarketCapより)

あなたが思っている以上に種類が多かったかも知れません。

さて、この記事の主人公こそ、圧倒的な地位を確立している香港系のステーブルコイン「テザー(USDT)」です。

ステーブルコインの中でも発行総額はナンバー1ですから、あなたも一度くらいはその名前を聞いたことがあるかも知れません。

坂本
とはいっても「有名である」ことと「信用できる」ことは別物ですぞ!!

えっと、結論から言ってしまいますね。

テザー(USDT)での保有は辞めた方が良いですよ。

っていうのも。

そもそもCoinMarketCapで100位に入っているステーブルコインが7種もある。
その違いをちゃんとわかってないと、発行総額ナンバー1の「USDT」を選択肢しがちですよね。

実際、
「USDTが有名だから大丈夫そう。」とか
「USDTの発行総額がステーブルコインの中で1位だから大丈夫そう。」
といったワケワカメな理由で利用している人は多いでしょうね。

坂本
その感覚でUSDTを扱っているといつか火傷しますぞ。

つまり、トレードに利用する程度でしたらセーフですが、保管しちゃあイケヤセン。

だって、我々は日本人であり中国人ではないのですから。
そもそもテザー(USDT)を使う必要がないワケです。

ん?

いまいちその理由がわかりにくいですか。

ご安心ください。

本記事ではテザー(USDT)がいかに信頼に値しない仮想通貨であるかについて解説します。

こんな方におすすめの記事です
  • USDTの利用目的を知らずに使っている
  • 安心できるステーブルコインを使いたい
  • ステーブルコインのリスクを知りたり

読み終わった時にはテザー(USDT)を別の仮想通貨に交換したくなること間違いナシです。

それでは、どうぞ最後までジックリとお読みなすってください。

目次

テザー(USDT)を必要としているのは日本人ではなくて中国人

まずはテザー(USDT)の需要がどこから来るのか。
その理由を確認します。

テザー(USDT)の発行体は香港に存在しており、その流通の大半が中国人です。

我々日本人は国内に仮想通貨交換事業者がいるので、日本円から仮想通貨への交換ができます。
当たり前のことですから気にも留めないことです。

しかし、中国では仮想通貨交換事業者がいません。

つまり、中国人が中国元を仮想通貨に交換することができないワケです。

そこで、中国国内では小規模なOTC業者が多数存在し、人民元とUSDTを直接交換しています。

人民元 ⇔ テザー(USDT)

坂本
もちろん、当局に対して秘密裏にです。

中国人が人民元から仮想通貨にアクセスするための莫大な需要が継続している。
コレこそがUSDTが発行総額ナンバー1である最大の要因です。

テザー(USDT)「中国人マネーの受け皿になっている」
これに尽きます。

つまり。

我々日本人がテザー(USDT)を選ばなければいけない理由など
存在しないんですワ。

坂本
ココ、めちゃくちゃ大事なんでよく覚えておいてくださいね。

テザー(USDT)の大問題「実は担保がない」

続いてテザー(USDT)の大問題に参ります。

テザー(USDT)の裏付けはなんでしょうか。

それは管理・発行を行っているテザー社「Tether Limited」が、自社の発行するテザー(Tether)は自称1USDT=1USDにペッグするというものです。

この「自称」というところがめちゃくちゃ大事です。

例えば、100万ドル分のUSDTが発行された場合は、100万ドルをTether社に入金する必要があります。
「100万テザー(USDT)=100万ドル(USD)」

坂本
つまり、発行されたテザーと同じ額の資産をテザー社が保有しているとして裏付けされるのです。

しかし、テザー社は正式な第三者機関による監査を受けていません。

そうです。
その価値が証明されておらず、その裏付けに疑惑を抱えざるを得ない仮想通貨なのです。

当初は「同じ額の米ドルを保有している」としていたテザー社の説明も、「仮想通貨なども含めた資産の総額」に変更されました。

米国商品先物取引委員会(CFTC)なども調査に乗り出していますが、未だ解決の見込みは立っていません。

もし担保資産が存在せず、テザーの価値を裏付けることができなければ、テザーの信頼は一瞬にして崩れ去ることになります。

つまり、我々投資家はそもそもUSDTを使う必要などないのですが、もし使う場合にはキナ臭い
テザー社を信用して使わなければいけません。

「テザー砲」はビットコイン価格急騰の前触れ

そうそう。

仮想通貨テザー(Tether/USDT)についてもうひとつ知っておくべきことがあります。

それが仮想通貨テザー(Tether/USDT)が数億円単位で発行された後に、
ビットコインが高騰するという現象である「テザー砲」
です。

仮想通貨テザー(Tether/USDT)は毎日少しずつ発行されるのではなく、
ある日突然、テザー社によって大量に発行され
同系列の仮想通貨取引所Bitfinexを経由して市場に流れ込みます。

2018年では数ヶ月おきに200億円単位で発行され
Bitfinexに送金された後にBitfinexで同額に近い買いが入る
という現象が複数回確認されています。

そのため、仮想通貨テザー(Tether/USDT)が発行されれば
近いうちにビットコインが大量に買われることになり、
結果としてビットコイン価格が高騰する
ことになります。

これが「テザー砲」です。

仮想通貨テザー(Tether/USDT)と他のステーブルコインの差別化

ステーブルコインの草分け的存在であり、
時価総額でも他のステーブルコインを圧倒している仮想通貨テザー(Tether/USDT)。

しかし、今後もその地位を維持できるかはわかりません。

米ドルとペックしているステーブルコインだけでも、
時価総額100位以内に以下の7通貨がランクインしています。

米ドルとペックしているステーブルコイン
・4位 Tether(USDT)
・18位 USD Coin(USDC)
・41位 Dai(DAI)
・49位 TrueUSD(TUSD)
・62位 Paxos Standard(PAX)
・73位 Binance USD(BUSD)
・92位 HUSD(HUSD)
(2020年8月29日:CoinMarketCapより)

さらに、各国の中央銀行などが導入を進める
中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発も進んでいます。

中国のCBDCは、実証実験が行われる段階まで進んでいます。

今後も仮想通貨テザー(Tether/USDT)が現在の地位を維持するためには、
独自性を出しにくいステーブルコインの中で、
あえて独自性を創出する必要があります。

坂本のオススメするステーブルコインは「USDC」

仮想通貨界隈に「ステーブルコイン」という新しいシステムと概念を持ち込んだテザー(USDT)。

今後もステーブルコインが果たす役割はとて大きいでしょう。

だからとてテザー(USDT)を使う必要はありません。
おすすめは「USDC」です。

USDCは米国のCircle社が発行しています。
Circle社はNY州のBitLicenseを取得した、規制に準じている企業です。
https://www.circle.com/en/usdc

坂本が「USDC」をおススメする理由は次の3つです。

  1. ERC20形式で流通しているので「metamask」で容易に扱うことができる。
  2. 様々なDeFiアプリケーションにも対応している。
  3. ブラックリスト機能が実装されている。

もし、あなたがポートフォリオの一部にUSDTで保管しているのでしたら、USDTではなくUSDCでの保管がベストな選択肢であることを認識してくださいね。

坂本
それを認識してもらっただけでもこの記事を書いた甲斐があります。

本日は長い記事をお読みいただきありがとうございました!!

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本日もお読みくださりありがとうございました。

次回もあなたのトレードに役立つ情報をお伝えしますので
どうぞ楽しみになさっていてください。

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