お楽しみ様です。
坂本です。
2020年のDefiバブルから爆発的な人気を博しているイールドアグリゲーター。
このイールドアグリゲーターとはイールドファーミングを自動化したシステムで、ユーザーからの資金を自動で複利運用してリターンを最大化してくれます。
ちなみに、アグリゲーターにもいくつかの種類があるんですよ。
❶ イールドアグリゲーター
❷ DEXアグリゲーター
❸ ポートフォリオアグリゲーター
種類 | 用途 | サービス例 |
---|---|---|
イールドアグリゲーター | イールドファーミングを自動で代行する | ・Yearn Finance ・Harvest Financ |
DEXアグリゲーター | UniswapやCurve Financeといった複数のDEXを介して最も得をするレートを算出しスワップできる | ・1inch |
ポートフォリオアグリゲーター | イールドファーミングの状態をスマホでかんたんにモニタリングができる | ・Zapper ・Zerion ・Instadapp |
この記事では、イールドアグリゲーターについて解説します。
まだイールドアグリゲーターをご存じない方は必見です。
それでは参りましょう。
目次
イールドアグリゲーターとは
イールドアグリゲーターは預けたトークンをもとに自動で収益を再投資するなどの運用をしてくれるシステムです。つまり、イールドアグリゲーターを導入すれば、自動的に利回りを確保できるワケです。
イールド=利回り
アグリゲーター=収穫する
オプティマイザー=最適化
アルゴリズムで最適な投資先を選んで投資してくれるという意味では、株式投資のロボットアドバイザーが行う投資信託のようなものです。
具体的な方法
- まずイールドアグリゲーターをリストアップします。DeFi上には様々なシステムが存在しますので、これらをリストアップして1つを選ぶというものです。用意されているサービスによって投資していく仮想通貨等は変わっていきます。
- あとはイールドアグリゲーターを導入し、資金を提供しておけば勝手にLPトークンを運用していきます。運用によって発生した利益は自動的に複利運用されます。
- 複利によってイールドアグリゲーターで大きな稼ぎを得られるようになります。
複利運用でどれだけ稼げるかにかかっていますからサービスの選択は大事です。
なお、システムの利用には入金手数料と成功報酬を支払うことになります。入金手数料は開始時に支払うこととなりますが、成功報酬は定期的に請求されます。
アグリゲーターの例としては、Adamant Finance、Beefy Financeなどがあります。
Adamant Financeの手数料は「30%」で、Beefy Financeの手数料はわずか「4.5%」です。
イールドアグリゲーターのメリット
イールドアグリゲーターのメリットは以下の通りです。
- 複利獲得が容易
- 自動的に処理されるので手間がかからない
- 長期的な運用で効果的な利益確保
最大のメリットは 手間がかからないことでしょう。
イールドアグリゲーターは自動的に処理される部分が多くないからこそ、ユーザーが必要とされるのは再投資などの手続きだけで、後はイールドアグリゲーター上で勝手に進められます。
イールドアグリゲーターのサービスはいくつかあるので、それぞれを1つ1つをしっかり比較してから資金を投入してくださいね。
イールドアグリゲーターのデメリット
仮想通貨の新しい運用方法であるイールドアグリゲーターですが、最大の注意点はコントラクトを多重に使用することで起きるカウンターパーティリスクですね。
とくに「Approve」は行なうほどリスクが高くなります。
加えて、ほとんどの場合はアグリゲーター側にバグがあります。システムとしては最近導入されているものですので、どうしても運用する際のシステムに問題が発生しやすくなります。
また、バグと同じように問題視されているのがハッキングのリスクが従来の方法に比べて高い傾向がある点です。一般的な投資に比べると利用しているシステムの影響により、セキュリティ面で弱い状況が生まれています。
ハッキングされてしまうと、これまでに得られた利益は全て失ってしまいます。また、イールドアグリゲーターのシステムを改ざんされる可能性もあるなど、安定してサービスを運用していける状況は生まれなくなります。
利用するサービスが本当に大丈夫なのか、しっかりと考えていく必要があるでしょう。バグやハッキングによる損失は非常に大きなものとなりますので、安定した運用のためには問題点をしっかり確認し、安定した運用が続けられるシステムを選ぶ必要があります。
まとめ
仮想通貨で導入されているイールドアグリゲーターは、一般的な投資の方法ではなく利回りを複利として活用し、延々と利益を増やしていく方法です。
一方で導入されてから間もないサービスが多くなっているため、イールドアグリゲーターを導入後にトラブルに巻き込まれる可能性は十分あります。アグリゲーターを利用する場合にはある程度信頼できるものや、フォークプロジェクトを避けるのは大前提です。
また、日本で提供されているサービスでは無いため、完全自己解決の覚悟でご活用くださいね。