お楽しみ様です。
坂本です。
近年、分散型金融(DeFi)やNFTの分野で、イーサリアム(ETH)がメインネットワークとして使用されています。しかしながら、イーサリアムは取引手数料に当たるガス代が高くなってしまい「取引したいけどガス代が数千円~数万円とべらぼうに高いから取引ができないヤンケ・・・」という状態です。
少額の手数料で取引したいと思っている我々にとって重荷以外のナニでもありません。
その問題を解決するのがアービトラム(Arbitrum)です。
アービトラム(Arbitrum)を利用すればガス代は数百円で済ますことができるというスグレモノで注目されています。その注目度合はレイヤ2ソリューションの中でも、アービトラムが5割以上のシェアを誇るという、圧倒的な知名度と実績が物語っています。
アービトラム(Arbitrum)は、イーサリアム(ETH)のレイヤ2ソリューションの一つで、ネットワークの改良を行うためプロジェクトです。正式名称は「Arbitrum One(アービトラム ワン)」です。
今回の記事では、アービトラムの仕組みや、イーサリアムを中心とした仮想通貨との関係性、投資する方法はあるのかについて解説していきます。
それでは早速行きましょう。
目次
アービトラム(Arbitrum)が生まれた経緯
仮想通貨について詳しく知らない人にとって「アービトラム(Arbitrum)」「レイヤ2ソリューション」という言葉だけでワケワカメというのが本音だと思います。
そこで、ここではアービトラムが生まれるに至った経緯を丁寧に詳しく解説していきます。
イーサリアム(ETH)との関係性も理解できるようになりますので、ぜひご覧くださいね。
イーサリアム(ETH)の利用拡大
まずはイーサリアムからまいります。
イーサリアムは、仮想通貨としての役割のほかにも、ブロックチェーンプラットフォームとして、ほかの仮想通貨や仕組みを支える基盤になっています。
近年では、分散型取引所(DEX)や分散型金融(DeFi)といった、中央管理者を排除した仕組みに注目が集まっています。その仕組みを支えるプラットフォームには、多くの場合でイーサリアムが採用されています。
また、仮想現実メタバースの開発とともに、NFTの分野が注目されています。実はそこでも、イーサリアムプラットフォームは利用されています。このように、イーサリアムネットワークは、多くの利用者を抱える莫大な規模になっているのです。
イーサリアム(ETH)の問題点の発生
しかし、イーサリアム(ETH)の利用の拡大によって、2つの問題点が生まれてしまいました。
● ガス代の高騰
● 処理速度の鈍化
ガス代とは、イーサリアムネットワーク上で取引をした際に、必要になってくる取引手数料のことを指します。取引にかかるコストと時間の増加は、あまりにも利用者が増えてしまったために、ネットワークのキャパシティーを超えてしまった結果とも見て取れます。
レイヤ2ソリューションの必要性
課題を突き付けられたイーサリアム(ETH)は、問題解決のためにレイヤ2ソリューションを必要としました。
レイヤ2ソリューションとは、取引に必要な処理の記録や計算をメインチェーンの外で行うことで、ブロックへの格納を先送りで行えることから、処理速度を上げることができる仕組みです。
アービトラム(Arbitrum)はまさに、レイヤ2ソリューションの一つです。イーサリアムネットワークは、アービトラムとブリッジすることで、高速処理が可能となったのです。
アービトラム(Arbitrum)の設定方法
metamaskにアービトラム(Arbitrum)を追加します。
ネットワーク名 | Arb1 |
チェーン ID | 42161 |
通貨記号 (任意) | AETH |
新規 RPC URL | https://arb1.arbitrum.io/rpc |
ブロック エクスプローラーの URL (任意) | https://arbiscan.io |
アービトラム(Arbitrum)へ投資する方法
仮想通貨といえば、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に投資して爆益を上げるなんてイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。アービトラム(Arbitrum)も投資するトークンがあれば、将来性と実需は備わっているため、爆益を上げられる可能性は高いと考えられます。
結論から言うと、現在アービトラムはトークンが存在しないため、投資をすることはできません。(2022年3月10日時点)ただのプロジェクトに過ぎないというわけです。
しかし、将来的にアービトラムプラットフォームを使ったトークンが開発されれば、エアドロップが行われる可能性は高いです。
エアドロップとは、条件を満たしている通貨保有者に対して行われる報酬配布サービスのことです。
その際に条件とされる項目として、どの程度の仮想通貨をアービトラムとブリッジしているかという項目が設けられる可能性は高いでしょう。そうすることで、高利回りのインカムゲインを狙える投資対象になるかもしれません。
アービトラムは、今すぐにトークンに投資して利益を上げることはできませんが、保有する仮想通貨をブリッジしておくことで、将来的なエアドロップの対象となる可能性があるでしょう。
アービトラム(Arbitrum)はまだベータ版
まだベータ版の段階ですから、どんなトラブルが起きているかも見ておきましょう。
2022年1月10日、バグにより45分間取引の停止というトラブルが起きました。
ネットワークの障害から起きたのではなく、シーケンサー(イーサリアムのパワーをアップさせるスケーリングソリューションの一環でオフチェーンで取引処理を行うもの)のハードウェアのエラーが原因によるものだということです。
まだまだこのようなトラブルにも見舞われる可能性はあります。
しかし、それでもアービトラム(Arbitrum)はイーサリアムと比較して「10倍以上」も手数料が安いのですから、今後はさらなる需要は見込まれるでしょうナ。
アービトラム(Arbitrum)の将来性に注目しよう
いかがでしたでしょうか。
「アービトラム(Arbitrum)って言葉の意味や、仕組みが全く理解できていなかったけど、どういうものか掴めるようになった!!」と思っていただけたでしょう。
アービトラムは、将来性のある分野で活躍するイーサリアム(ETH)の問題点を解決して、ネットワークの利便性を向上するプロジェクトです。将来、トークンとして投資対象になる可能性も高く、その条件として保有通貨のブリッジが考えられます。今後のニュースには、目が離せませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。