お楽しみ様です。
坂本です。
株式投資を行ったことがある方でしたらご存知かもしれません。
株式の名柄はどの証券会社で売買注文を出しても、
結果として取りまとめを行っている東京証券取引所で売買が行われます。
つまり取引所による価格差が存在しません。
しかし、仮想通貨は違います。
株式のように中央集権化した取り纏めを行う組織が存在しないため、
取引所によって提示される価格が異なります。
そうです。
取引所による価格差が生まれるため、
これを利用して利ザヤを稼ぐことができます。
それがアービトラージです。
業界の猛者と戦わずして利ザヤを稼げる唯一の方法ですから
「アービトラージ」は最高の戦略です。
とはいっても。
その利ザヤは少ないというデメリットもあります。
そこで、巷で販売されている
「アービトラージ自動売買ツールを利用する」
という選択肢がでてくるワケですが、
利用料を払ってまでアービトラージ自動売買ツールを使う価値があるのか
という疑問に対して「3つのアービトラージ自動売買ツール」を比較してみました。
ただし、誤解なさらないでください。
予めお伝えしておきますが、
坂本はいづれかのアービトラージ自動売買ツールを
お勧めするつもりは一切ありません。
それでは参りましょう。
目次
アービトラージとは?
![](https://i0.wp.com/clubjade.info/wp-content/uploads/2021/02/3424b7fac5bb86d48be2aeb5a0b0a9c6.jpeg?resize=728%2C639&ssl=1)
3つのアービトラージ自動売買ツールを比較する前に。
「裁定取引」と訳される金融商品の取引手法のひとつである「アービトラージ」について再度確認しておきます。
アービトラージの仕組み
仮想通貨を取り扱う取引所は世界で400以上も存在しますが
取引所によって仮想通貨の価格が異なるからこそ
価格差を利用して利益に変えるアービトラージが可能になります。
例えば2つの取引所で1BTCが価格で下記だったとします。
- 取引所Aでは100万円
- 取引所Bでは99万円
取引所Bで1BTCを購入して、取引所Aで1BTCを売却するだけで
1BTCにつき1万円の利益が発生します。
これがアービトラージです。
仕組みは「転売」と一緒で単純だからこそ誰にでもできるのですが
とはいってもそう簡単でもないのがアービトラージです。
取引所ごとのビットコイン価格
国内取引所における同じタイミングのビットコイン価格一覧をご覧ください。
![](https://i0.wp.com/clubjade.info/wp-content/uploads/2020/09/2df220913cf64bad92a7cb3c83c70cd6.jpg?resize=300%2C340&ssl=1)
最も安いTaoTaoが1,246,520円
最も高いbitFlyerが1,252,738円
6,218円の差がありますから、理論上はTaoTaoで購入して、
bitFlyerでの売却を繰り返すだけで利益が発生します。
しかし。
アービトラージをやる上での注意点があります。
これを知っておかないとウハウハするどころか
痛い目にあってしまいますので次の項目をよくご覧になってください。
アービトラージをする際の注意点
![](https://i0.wp.com/clubjade.info/wp-content/uploads/2021/02/7cc05ecf808d898702209f5f14c5b4a8.png?resize=728%2C485&ssl=1)
アービトラージをするにあたって
知っておくべき3つの注意点がありますのでご覧になってください。
価格は常に動いている
市場価格は常に動いています。
アービトラージで利益を上げようとしている人は、
あなただけではありません。
価格差が大きければ大きいほど
アービトラージ目的の取り引きが集中することで
すぐに取引所間の価格差がなくなります。
現金と比べれば仮想通貨は送金に時間がかかりませんが、
とはいっても数十分、場合によっては1日以上かかることもあります。
安値で買った仮想通貨を
高値で売却をするつもりの取引所に送金したとて、
すでに価格差がなくなっているなんてよくあることです。
送金手数料と取引手数料に注意
仮にすぐに売却できたとしても、
送金手数料や取引手数料といった経費はかならずかかります。
価格差が小さくなってしまっていては
当然、得られる利益も小さいのですが
経費を差し引くとマイナスになることもあります。
仮に2つの取引所で1BTCのアービトラージを行ったとします。
bitFlyer 99万円で購入
bitbank 100万円で売却
かかる経費をご覧ください。
bitFlyerの購入手数料:1,188円(99万円×0.12%)
bitFlyerの送金手数料:396円(0.0004BTC)
bitbankの売却手数料:1,200円(100万円×0.12%)
合計:2,784円
差額の1万円から経費2,784円を差し引いた結果、利益は7,216円です。
元手の100万円に対し、わずか0.72%の利益です。
送金の間にビットコイン価格下落してしまえば利益は出ません。
大きな価格差には裏がある
お馴染みの仮想通貨情報サイトCoinMarketCapでは
取引所ごとの価格を見ることができます。
日本発のモナコイン(MONA)をご覧ください。
ほとんどの取引所で200円強で取り引きされているなか、
400円越えとなっている取引所があります。
![](https://i0.wp.com/clubjade.info/wp-content/uploads/2020/09/10a057178d776a50c1fa7e0b2366e64d.jpg?resize=400%2C319&ssl=1)
200円で購入し、400円で売却できれば、大儲けです!!
しかし、これだけの情報で安易にアービトラージに走っちゃあいけません。
自分がこの価格差に気付いているのですから
世界中のトレーダーは当然知っています。
つまり、あっという間に他の取引所との価格差は無くなるはずです。
Altillyという取引所の(MONA/ETH)の取引板をご覧ください。
Altilly MONA/ETH
https://www.altilly.com/market/MONA_ETH
最新の1MONAの取引価格は「0.0099 ETH」ですから
日本円換算で400円強となります。
![](https://i0.wp.com/clubjade.info/wp-content/uploads/2020/09/Altilly-MONAETH.jpg?resize=500%2C280&ssl=1)
しかし、見るべきは出来高が限りなくゼロに近いことです。
取引板に掲載されている注文は
Ask 0.0097 に対し
Bid 0.0025 と乖離が大きく、
健全な取引状況とは言えません。
![](https://i0.wp.com/clubjade.info/wp-content/uploads/2020/09/6ff5e3fc20fb2385590b4e98ca58a010.jpg?resize=640%2C234&ssl=1)
アービトラージ目的でAltillyでMONAを売ろうと思っても、
0.0099 ETH で売れる可能性はしばらくなさそうです。
他にも、特定の取引所の特定の通貨で、
何らかのトラブルでしばらく送金できない場合、
大きく値を下げることがあります。
安く買って他の取引所に送ろうと思っても、
送金できずに途方に暮れるということになります。
他の取引所と比較して大幅に安い価格で取り引きされている場合
「何か裏がある」と疑った掛かるべきです。
3つのアービトラージ自動売買ツールを比較します
![](https://i0.wp.com/clubjade.info/wp-content/uploads/2021/02/1907eea04d067a273f9680799eac3b3a.png?resize=728%2C485&ssl=1)
アービトラージは仮想通貨トレーダーに広く知られる手法ですが、
「常に取引所間の鞘を監視する必要がある」ために
botなどを使って自動取引のシステムを構築する必要があります。
お待たせしました。
いよいよ本日の本題である
「3つのアービトラージ自動売買ツール」を比較します。
改めてお伝えしますが
坂本はいづれかのアービトラージ自動売買ツールを
お勧めするつもりは一切ありません。
その前提での比較となります。
それでは参りましょう。
アービトラージ自動売買ツール1:CoinTrader(コイントレーダー)
まずはひとつめのCoinTrader(コイントレーダー)。
CoinTrader(コイントレーダー)には、
仮想通貨売買の自動処理をする「運用BOT」が31種類以上設定されています。
アービトラージ向けのBOTを選択すれば、
初心者でも簡単にチャレンジはできます。
対応している仮想通貨取引所が「37」あるのが特徴。
スマホアプリでも利用することができ、
二段階認証のセキュリティは「あり」。
もっとも安い料金プランは、
1BOTで総注文上限が15万円のマイクロコースが月額1,200円。
この金額で試せる点は利用者にとっては嬉しいでしょうナ。
アービトラージ自動売買ツール2:bittrade24(ビットトレード24)
次にふたつめのbittrade24(ビットトレード24)。
bittrade24はビットコイン(BTC)のアービトラージに特化した
アービトラージ自動売買ツールです。
「完全自動」と謳っており、日本円を入れておけば
あとは放置で「BTC-JPY」の通貨ペアの運用を行ってくれます。
利用できる取引所は国内の大手取引所3つで海外取引所はナシ。
肝心の利用料ですが、
パソコンにダウンロードするソフトの購入代金が26万円。
加えて、月額2万円の利用料。
・・・かなりの高額。
アービトラージ自動売買ツール3:MEOBIT(メオビット)
最後はMEOBIT(メオビット)です。
MEOBITはパソコンに加え、スマートフォンやタブレットなど
インターネットに接続できる端末ならどれでも利用できる自動売買ツール。
利用できる取引所は
「Liquid」「coincheck」「bitFlyer」などの国内大手取引所5つと
「Binance」などの海外取引所3つで、
ビットコイン(BTC)とリップル(XRP)に対応。
対応している取引所のどこか2つに口座を開設し、
日本円を入金して自動売買を1度設定するだけ。
日々の実績は、LINEとTwitterアカウントからも確認できます。
肝心の利用料金は半年で9万8,000円。
それ以降は月1万円で継続利用が可能。
仮想通貨アービトラージ自動売買ツールの比較表
ツール名 | 対応している取引所 | 対応通貨 | 利用料金 |
---|---|---|---|
CoinTrader | 38か所 | アルトコインを含めた2254ペア | 月1,200円から |
bittrade24 | Coincheck、bitFlyer、Liquid | BTC | 26万円+月2万円 |
MEOBIT | 国内5か所と海外3か所 | BTCとXRP | 半年9万8,000円、以降は月1万円 |
まとめ
業界の猛者と戦わずして利ザヤを稼げる唯一の方法「アービトラージ」。
仮想通貨はまだ歴史が浅く市場が成熟しきっていないため、
価格の歪みがあるので稼ぐチャンスという意味では大いにあります。
手動でアービトラージをするのはハードルが高いので、
「仮想通貨アービトラージ自動売買ツール」を利用する
という選択については坂本は大賛成です。
しかし。
月額利用料を払ってまで利用する
「仮想通貨アービトラージ自動売買ツール」に対しては
それなりの資金がある人には利用する価値があるかも知れませんが、
それなりの資金がない人には利用する価値はありません。
だって「ツールを利用する利用料」と「自分の資金量」を照らし合わせたときに
「利用料負け」しては使う意味が全くないのですから。
正直、こちらの「3つの手法」だけでも年利124%は稼げます。
しかも、利用料などかかりません。
どうぞお試しになってください。