お楽しみ様です。
坂本です。
一時的に強烈に下げる恐怖の相場だったも束の間。
すぐにもとの値に戻る現象を「フラッシュクラッシュ」といいます。
もしかしたらあなたはビットコイン価格の暴騰暴落について検索して、この記事にたどり着いたのかも知れません。
ということは、ビットコイン価格について何か「焦っている」のあるもかも知れませんナ。
しかし、焦りは禁物ですぞ。
だって「フラッシュクラッシュ」は非常に短い時間で急激に下落し、その後元に戻ることですから、暴落したところで証拠金不足に陥るなどの要因が発生。
つまりは、ロスカットによって強制的に取引終了となることだったあるのですから。
はい、そこで、本記事では
「フラッシュクラッシュの概要説明」
「フラッシュクラッシュが発生する原因」
「フラッシュクラッシュ発生時に気を付けること」
の3つを解説をします。
- フラッシュクラッシュが何なのかを知りたい方
- フラッシュクラッシュが起きる理由を切りたい方
- 相場から強制退場しないトレーダーになりたい方
それでは参りましょう!!
目次
フラッシュクラッシュってなに?(こんな人に向いてます)

「フラッシュクラッシュ」は仮想通貨特有の現象ではありません。
金融商品の用語で株式、FX、先物取引でもしばしば起こる現象です。

フラッシュクラッシュは、必ずしも悪いことではありません。
一部の投資家は、フラッシュクラッシュによってボラティリティが拡大することで、大きな利益を上げるチャンスと捉えます。
フラッシュクラッシュが起きた場合、すぐに価格が上昇して元に戻ることが多く、フラッシュクラッシュが起きたことに気付かない場合もあります。
逆に、高騰した直後にフラッシュクラッシュが起こり、元に戻る場合もあります。
もちろん、フラッシュクラッシュの影響が長く続く場合もありますが、時間の経過とともに元の水準まで戻るケースが大半です。
フラッシュクラッシュはこんな人に向いてます
マイナスなイメージがあるフラッシュクラッシュですが、実は向ている人があります。
- 急激な暴落(暴落)に利益を出せる
- スリルやワクワク感がある
急激な暴落(急騰)によって利益を出せる可能性があるため、仮想通貨トレーダーの中にはフラッシュクラッシュを期待している人が一定数いるんですよ。
加えて、ハイリスクハイリターンが大好きなトレーダーだったり、スリルやワクワクを求めているトレーダーであればなおです。

フラッシュクラッシュが発生する要因「2つ」

フラッシュクラッシュ発生の要因は多くく分けて3パターンがあります。
フラッシュクラッシュの要因1(ヒューマンエラーとスプーフィング)
1つ目はヒューマンエラーです。
売買注文を出す際に「桁数」を間違えて、市場価格とかけ離れた注文を出して約定してしまった場合に発せします。

「ファットフィンガーエラー」と違って「スプーフィング(見せ玉)」が行われることもあります。
本当は取り引きする意思がないのに、市場価格からかけ離れた価格で大量の売注文を出して、他の投資家に市場の流れを錯覚させる手法です。
あなたが持っているコインに大量の売り注文が入った場合を想像してみてください。
あなただけでなく、多くのトレーダーは「価格が下落するヤンケ」と思い、早めに打った方がいいと判断して売り注文を出しますよね。
すると売り注文が殺到するワケです。
スプーフィングをするトレーダーの思惑はこうです。
①現在の市場価格よりもかなり低い金額での買注文を出しておく
②フラッシュクラッシュが起きたタイミングで購入する
③価格が回復したところで売却する

フラッシュクラッシュの要因2(アルゴリズム取引)
2つ目は「アルゴリズム取引」です。
いまやトレードの主流はコンピューターによるアルゴリズム取引です。
つまり、機械が自動でトレードしているのです。
例えば、ビットコインが「現在価格よりも10万円下落すれば売却する」というアルゴリズム取引を設定します。
そして10万円下落すればビットコインを売却します。
こういったアルゴリズム取引を多くのトレーダーをやっているので、1つのアルゴリズム取引の売りがキッカケとなって、売りが売りを呼ぶワケです。
この連鎖が発生すると、フラッシュクラッシュが発生します。

過去に起きた仮想通貨のフラッシュクラッシュ
さて。
フラッシュクラッシュの「概要」と「発生する要因」がわかったところで、チクと 過去に起きた仮想通貨のフラッシュクラッシュを見てみます。
それだけの金額が動いたのかどうぞご覧くださいませ。
2017年6月のフラッシュクラッシュ(イーサリアムが一時99.97%の下落)
20172017年6月21日の15時半ごろ。
仮想通貨取引所GDAX(現:Coinbase Pro)で、イーサリアムの価格がわずか数秒の間に319ドルから10セントに急落するフラッシュクラッシュが発生しました。
実に99.97%の下落です。

しかし、当日中に元の価格を上回る価格に回復しました。
GDAXは当時、数百万ドル規模の売注文が出され、それによって多くの売注文が殺到したことが、フラッシュクラッシの原因になったとしています。
2020年8月のフラッシュクラッシュ(ビットコイン)
2020年8月2日。
順調な価格推移を見せていたビットコイン価格が、突如11,925ドルから10,550ドルへ「約13%」のフラッシュクラッシュが発生しました。
原因となったのは大きな売注文でしたが、ビットコイン先物市場に影響を与え、多くのポジションが強制決済され、更なる価格の下落を招きました。結果、7万人以上の投資家の、11億ドル相当の資産が強制決済の対象になったとされています。
影響は他の仮想通貨にも及び、イーサリアムでも2~3%の下落が起こりました。
なお、この時のフラッシュクラッシュは、元の価格に戻るのに5日程度かかりました。
2021年1月4日のフラッシュクラッシュ(ビットコイン)
2020年末に史上最高の3万3千ドルを超える価格で取引されていたビットコイン。
2021年1月4日にフラッシュクラッシュが発生しました。
わずか5分の間に、1BTC当たり30,620ドルから28,723ドルへ「約6.2%」の急落。

なお、1時間もたたないうちに3万ドルを回復しました。
2021年10月21日のフラッシュクラッシュ(ビットコイン)

「ビットコイン先物ETF」承認で界隈が湧いてATHしていたところにフラッシュクラッシュが発生。
1分の平均出来高の100倍となる580BTCが投げ売りされたことが原因です。
フラッシュクラッシュ発生時に気を付けること

フラッシュクラッシュが発生すると価格が一気に下落しますが、焦って売却するのは得策ではありません。
ここまでお読みになったあなたはおわかりの通り、フラッシュクラッシュって短期間で元の価格まで回復します。
早ければ数分、遅くても数日程度で価格は回復するケースがほとんどなので、不安かもしれませんが、それまで売ることを我慢しましょう。
フラッシュクラッシュを利用して利益を上げることは可能ですが、いつ発生するかを事前に予測することは難しく、特に一般の投資家はフラッシュクラッシュの利用は考えない方が無難です。
我々にような個人投資家が行える対策は1つしかありません。
「レバレッジを掛け過ぎない」
コレだけです。
また、仮想通貨FXなど証拠金取引を行うのでしたら、フラッシュクラッシュが発生した際に、強制決済が行われないように、十分な証拠金を入金しておきましょう。
仮想通貨は値動きが激しいので、あっという間に証拠金が不足したことでロスカットにあいます。
ロスカットによって意図しないレートで取引が終了して、多額の損失を被るケースだってあるので、レバレッジには要注意です。
ギリギリの金額で取り引きすることで利益を最大化しようとする気持ちは分かりますが、様々な事態に備えておくということも、安定して利益を上げる上で、とても重要なことです。
仮想通貨のフラッシュクラッシュまとめ
仮想通貨のフラッシュクラッシュなんていつ起こるかわかりません。
そもそも発生のメカニズムが解明されていないのですから。
我々、投資家にとって大事なのって、フラッシュクラッシュによって大きな損失を食らうことを避ける。
この一点ですよね。

そうそう。
最もリスクがあるのは「ショート」です。
今のビットコインのように、新高値を更新しているATH相場ですから、ショートをするとガチで焼かれます。
焼かれたときに証拠金以上の損失を計上して支払えないほどの赤字に陥るなんて嫌じゃないですか。
だから、ショートをする時は「ゼロカット」のある海外取引所FTXを使って「セルフ供養覚悟」でやってくださいね。